「松方コレクション展」が、国立西洋美術館にて2019年6月11日(火)から9月23日(月・祝)まで開催される。
神戸の実業家・松方幸次郎が1910年代半ばから1920年代半ばにかけて、ロンドンやパリなどで買い集めた西洋の絵画、素描、版画、彫刻、装飾芸術品などから構成される松方コレクション。モネやマネ、ゴーガン、ゴッホ、ロダンなど近代フランス美術の優品が含まれていることでも知られている。
日本で最初の西洋美術館を作るという明確な目標のもと、収集を始めた松方は、3,000点にのぼるコレクションを築く。第一次世界大戦のさなかに収集を開始したため、戦争への眼差しが見て取れる、リュシアン・シモン《墓地のブルターニュの女たち》など、時代性を反映した作品も多数含まれていた。
しかし、関東大震災と昭和金融恐慌のあおりを受けて美術館建設計画は頓挫。また売却や焼失によって、集めた作品は散逸してしまう。フランスに残っていた作品のうち375点は、戦後フランス政府から寄贈返還されるが、これらの作品を保管するために国立西洋美術館が設立された。
「幻のコレクション」とも称される松方コレクションだが、近年の調査によって全容が明らかに。例えば、モネの《睡蓮、柳の反映》は長期にわたって行方不明となっていた作品だ。2016年にルーヴル美術館で上半分が失われた状態で発見され、国立西洋美術館に寄贈された。本展で修復後初公開となる。松方が《睡蓮、柳の反映》と同時に購入したとされる、1916年の《睡蓮》にも注目したい。
その他、フィンセント・ファン・ゴッホ 《アルルの寝室》やポール・ゴーガン《扇のある静物》、オーギュスト・ロダン《考える人》、フランス政府との交渉を経て返還されたピエール=オーギュスト・ルノワール《アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)》など、珠玉の名作が勢揃いする。
「松方コレクション展」開催を記念して、モネの《睡蓮》をモチーフにしたスマホケースやTシャツなどのグッズが登場。6月11日(火)より、「松方コレクション展」会場などで発売される。水面のきらめきを表現した、グリッターが流れる仕様のスマホケースや、ゴールドの箔プリントで額を表現したTシャツ、トートバッグなど、《睡蓮》の特徴を生かしたデザインのグッズを揃える。
国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展
会期:2019年6月11日(火)〜9月23日(月・祝)
会場:国立西洋美術館(上野公園)
住所:東京都台東区上野公園7-7
休館日:毎週月曜日、および7月16日(火)は休館。
※7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。
開館時間:9:30~17:30(金曜日、土曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般 1,600(1,400)円、大学生 1,200(1,000)円、高校生 800(600)円
※( )内は、前売券もしくは20名以上の団体料金。※中学生以下無料。
※心身障がい者および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳の提示が必要)。
※7月20日(土)~8月6日(火)は高校生無料観覧日(入館の際に学生証の提示が必要)。
問い合わせ先TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
■モネ《睡蓮》グッズ
発売日:2019年6月11日(火)
発売場所:「松方コレクション展」会場、ミツカルストア オンライン、上野案内所(上野パルコヤB1F)、スペシャルメドレー(大阪・ルクア イーレ2F)
※上野案内所、スペシャルメドレーは6月19日(水)~発売。
※会期中、ニュースタア(福岡PARCO)、フレッシュセンター(静岡PARCO)、ACIDGALLERY名古屋(名古屋PARCO東館B1F )においても巡回販売予定。
アイテム例:睡蓮スマホケース/絵 3,800円+税、睡蓮手帳型スマホケース/絵 3,800円+税、睡蓮Tシャツ 4,800円+税