エルメス(HERMÈS)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年3月2日(土)に発表された。
ランウェイの向こうには、キラキラ、チカチカと輝く無数の光があった。星降る夜を想起させるロマンチックな空間で発表されたのは、星の瞬く夜空の似合う女性をイメージした新コレクションだ。
星の輝きをファッションに落とし込んだら…そんなピュアなアイデアから生まれたのが、スタッズシリーズ。クルー・ド・セル、ラウンド型、ピラミッド型と3種類のスタッズを大小様々なサイズで並べることで、夜の空を詩的に表現する。
スタッズがのるのは、もちろんエルメスが誇るレザーだ。ロング&リーンの進化系として生まれた、少し短め丈のスリムなシルエット。今季のアイコニックなフォルムを作り上げた、レザーのペンシルスカートは印象的。
メダルのリボン装飾から着想したジャバラリボンをあしらったブラウスや、ジョッキーのユニフォームからヒントを得たシャープなシャツなどと組み合わせ、光沢のあるラッカーヒールのブーツをコーディネートして、上品なスタイルを作り上げる。
今季、ナデージュはこのペンシルスカートを始め、レザーに注力したという。レザーを薄くし軽量さを追い求めたダウンジャケット、エルメスには珍しいショートパンツ、刺子をして波打つ動きを加えたスカートなど、新しいアイデアが宿るピースは、レザー製だ。
メゾンのアイコニックなシルクスカーフからは、「馬着」をモチーフにした柄をピックアップ。シルクに銀糸を交えて光沢を与えたブラウスや、「馬着」柄をデフォルメさせたシルクトップス、またその柄の中から3本ラインなどのディテールを取り出しプリントで表現したレザーコートなどが登場している。