エルメス(HERMÈS)の2024年春夏コレクションからシルクスカーフ「カレ 90」の新作が登場。
時代を超えて愛され続けているエルメスの「カレ」は、その1枚で様々な物語を綴る名作スカーフ。今回は豊富なバリエーションの中から、春の装いに、そして春のギフトにも最適な7枚を2024年春夏コレクションから厳選して紹介する。
カレ 90《ブリッド・ドゥ・ガラ》は、鞍職人としてのエルメスとカレとの初恋を象徴するデザイン。また、エルメスが抱く“美しくも耐久性に優れているもの”への愛着と、メゾンを長く率いてきた、エルメス5代目の故ジャン=ルイ・デュマが表現したエルメスのヘリテージが表現されている。
左右対照的な構図には、絡み合う馬具のモチーフとともに、2代目であり、熱心な収集家でもあったエミール・エルメスのコレクションに収められたオブジェが描かれている。
カレ 90 《アルネ・ドゥ・クール》は、フランスにて建築家兼装飾家として活躍したフォンテーヌとペルシエのデッサンに、日本人デザイナー・野村大輔が、騎士道精神に基づくロマンに溢れる雰囲気をプラスしたデザイン。1804年にまで遡るこのデッサンもまた、エミール・エルメス・コレクションの所蔵品のひとつだ。蹄まで美しく着飾ったカップルが、恋の戯れに興じている。
エルメスが誇る「カレ」のデザイナー、ディミトリ・リバルチェンコが、望遠鏡をのぞく視点から描かれたカレ 90《エルメス・フラッグシップ》。
エルメスの第1号店・パリのフォーブル・サントノーレ店の雰囲気が漂う船舶が主役となっており、その様子をギリシャの神々が少し羨ましそうに見守る様子が映し出されている。また、舞い上がる綿毛や翼が生えた千頭の描写から感じられる軽やかさは、春夏の装いにも映えるはず。
カレ 90《トランペットを奏でる騎士》は、21世紀の騎士兼詩人のシルエットが、まるで子供が描いたようなおおらかな筆遣いで描かれたポップなデザインが魅力。耳を澄ますと、馬に乗って街から街へと移動する騎士が即興で奏でるトランペットのメロディーが聞こえてくるかのようだ。
1960年代に一世を風靡したポーランドのポスターと、恋愛や戦いを謳った詩が収められた古い書物を着想とする、デザイナー ヤン・バイトリクのデザインがもととなっている。
ブーケにしようと花を手折りする1匹の猿と、それを見て驚く2頭のペンギン、楽し気におしゃべりするトカゲと白鳥、みつめるキリンとシマウマ、さらに話し込んでいるキツネザルとインコ……。
カレ 90《プレシャス・パラダイス》は、17世紀の版画からインスピレーションを得た泉の奥に、東洋・西洋の生き物たちが集う動物園を描いた、ひときわプレイフルな1枚。動物と植物が共存する楽園は、晴れやかな気分になりたい日に。
カレ 90《ボテ・コンポゼ》は、リップスティックやパウダーブラシといったコスメアイテムに象徴されるエルメスの新たなクリエイションと、鞭や馬銜(はみ)といった伝統的な馬具が隣りあい、交差するデザイン。クラシックとモダンがツイルシルクの上で交わる1枚は、どんなシーンにもマッチする。
イギリス出身のイラストレーター、ジョナサン・バートンが“演出家”となり、1950年代のサスペンス映画に触発されて描いたカレ 90《24番地のミステリー》。そこに見えるのは、バートンが演出した映画の一幕、事件の鍵を握るシーンだ。
舞台となっているのは、乱れたエルメス第1号店であるフォーブル・サントノーレ 24番地のフロア、動物たちに襲われたかのようなエミール・エルメスの書斎。そこには、唯一この事件を目撃した者として、エルメスのショーウィンドウのためにチュニジア出身のレイラ・メンシャリがデザインしたサイの”スズ”が描かれている。
【詳細】
エルメス 2024年春夏コレクション「カレ」
発売時期:2024年1月
価格:各78,100円
【問い合わせ先】
エルメスジャポン
TEL:03-3569-3300