ジャックムス(JACQUEMUS)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2019年2月25日(月)に発表された。
フレッシュなオレンジが山積みになった果物屋、窓辺から洗濯物を干した民家、色とりどりの花々を並べたフラワーショップ。「place du Jacquemus」と記されたショー会場に足を踏み入れると、そこには一つの街が出来ていて、淡いピンクやイエロー、ライトブルーの建物が並びロマンティックな空間が広がっていた。
そんな幻想的な空間とは対象的に、今季象徴的に起用されたのはマニッシュな装いだ。優しいヌードカラーのリネンのパンツスーツや、踝まで届くほどロング丈のウールコートとワイドパンツのコンビ、ワントーンでシックにまとめたシャツ&パンツのセットアップなど、今すぐオフィスへ向かってもOKな“かっちりとした”ルックが多く見られた。
シルエットはロング&ボリュームが基本で、量感あふれるシルエットの中に、カラーリング、ディテール、そして組み合わせたアクセサリーによって遊び心が加えられている。
トレンチコートは全面アニマル模様になり、ホワイトのパンツスーツには花々が縫い付けられてチャーミングな佇まいに。ビックサイズのポケットが縫い付けられたベストや、左右非対称にめくれあがったポケット付きのパンツ。そして、メンズ服では敬遠されそうなビビッドなピンクや鮮やかなオレンジが、テーラリングを染め上げている。
プレイフルにアップデートされたマニッシュウェアには、色気のある要素をプラス。インナーはヘルシーに肌見せできるアシンメトリートップスが選ばれ、ボリュームジャケットはぎゅっとウエストを絞り曲線美が強調されている。
見逃せないのは、ジャックムスの新アクセサリー。耳元でゆらゆら揺れ動く“ハンカチ風”ピアスやルーズソックスのように弛んだロングブーツなど、ポップな小物がコーディネートに華を添える。
特に、バッグは多彩なラインナップで、リップスティックすら入らない超ミニサイズバッグやブレスレット一体型のミニポーチ、複数のポーチが重ねったウエストバッグなど、機能的なのか?と思わず問いたくなるユーモアあふれるデザインで登場している。