バーバリー(BURBERRY)の2019年プレフォールコレクションでは、リカルド・ティッシのデビューとなった2019年春夏コレクションをより深く掘り下げ、新生バーバリーの物語を紡ぐ。キーワードとなるのは、新しいブランドテーマの定着だ。
バーバリーの過去を見返しながらブランドの未来を描き出すこと。このテーマの基盤となるのは、淑女のためのイブニングウェア、英国らしい格式あるデザイン、そしてバーバリーのアイコン・トレンチコートといった伝統的な要素である。素材、ディテール、サイズなどを見つめ直すことで、モダンなものへと昇華させる。
バーバリーのアイコンであるカーコートは、ケープを組み合わせたような変形シルエットでアレンジ。再生繊維を使用したエコナイロンを採用し、地球環境に配慮したサステイナブルなファッションも提案している。
また、とろみのあるジャージー素材で仕立てたトレンチコートは、ボタンなどを排除してシンプルな仕上がりに。ベルトをくるっと縛って着こなせば、ガウンコート風のリラクシングな雰囲気になっている。裾にあしらったリボンテープが、裾絞りのユニークなシルエットを演出している。
今シーズンのキーアイテムとなるパファーケープには、リカルド・ティッシがデビューコレクションで起用した「トーマス・バーバリーモノグラム」をプリント。TとBの文字を連続させたグラフィカルなパターンは、ブラック&レッドの深みのあるカラーで表現された。シックなパンツスーツとコントラストを効かせたコーディネートも、フレッシュに映る。
テーラードジャケットやボタンダウンシャツなど、現代女性に向けたワードローブには、マイクロサイズのメタルリングをプラスして。襟元、裾、胸ポケット、ボタンラインに沿ってキラキラと輝くゴールドの装飾が丁寧に施されている。男性的な装いにハードなアクセサリーを重ねているが、出来上がったピースは驚くほどにエレガントなムードを放っている。