アキコアオキ(AKIKOAOKI)の2019年春夏コレクションが2018年10月12日(金)に、渋谷・セルリアンタワー東急ホテルにて発表された。
今季のコレクションは、37階に位置するホテルの一室でインスタレーション形式で発表された。デザイナーの青木明子は、様々な客が利用するにも関らず、その滞在期間だけは“パーソナルな場”として変容するホテルの個室に魅力を感じ、この場所を選んだという。
ドアを開けるとまず目に飛び込んでくるのは、リビングルームのソファでくつろぐ最新コレクションを纏ったモデル達。またベッドに置かれたままの、食べかけのチェリーパイや、脱ぎ捨てたハイヒール、バスルームで切られたバラの花など、その部屋の随所にも拘りが散りばめられており、空間一体にノスタルジックな雰囲気が漂っている。
ラックに掛けられたアイテムを彩るのは、ホワイトやブラウン、グレーなどベーシックな色使いに加え、淡いピンクやパープルといった女性らしいカラー。カットソーやスカートといった日常に馴染むベーシックウェアに重ねたシフォン生地は、淡いカラーで染められ、センシュアルな雰囲気を醸し出している。
ホテルを利用する様々な年代の客に着想を得て、取り入れたのは90年代のスポーティーな要素。光沢感のあるネイビーのスカートは、伸縮性のあるファブリックとドッキング。自分でシルエットの調節ができるドローコードもつけられている。
脱ぎ掛けているかのようなシルエットのシャツワンピースや、カッティングを肩に入れたワンピースなど、女性の肌を露わに魅せるセンシュアルな雰囲気のピースも。前身頃にフックを散りばめたシャツやワンピースは、フックの取り外しで肌を垣間見せる仕掛けが施されている。