映画『十年 Ten Years Japan』が、2018年11月3日(土)よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国で順次公開される。
映画『十年 Ten Years Japan』は、香港で社会現象となったオムニバス映画『十年』を元に、日本、タイ、台湾それぞれの新鋭映像作家が独自の目線で自国の10年後の社会・人間を描く、国際共同プロジェクト「十年 Ten Years International Project」による作品。「十年 Ten Years International Project」は、アピチャッポン・ウィーラセタクンが監督として参加したタイ版が第71回カンヌ国際映画祭特別招待作品として選出されるなど、世界から大きな注目を浴びている。
『十年 Ten Years Japan』のエグゼクティブプロデューサーを務めるのは、『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞にあたるパルムドールを受賞した是枝裕和。オムニバス映画の総合監修を務めるのは是枝自身初の試みとなる。
また、キャストには『湯を沸かすほどの熱い愛』や実写版『BLEACH』に出演し、今最も勢いのある女優・杉咲花や、『パンク侍、斬られて候』など話題作への出演が絶えない日本映画界を代表する俳優・國村隼など、豪華キャストが集結した。
オムニバス映画である『十年 Ten Years Japan』は5つのストーリーで構成。それぞれのストーリーは、異なる監督とキャストで制作された。
高齢化問題を解決するために、75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する国の制度『PLAN75』。公務員の伊丹は、貧しい老人達を相手に“死のプラ ン”の勧誘にあたっている。一方、出産を間近に控えた妻・佐紀は認知症の母親を抱え途方に暮れていた。命の価値を揺るがすシステムの中で葛藤する人々を描く問題作。
監督:早川千絵
キャスト:川口覚、山田キヌヲ、牧口元美ほか
国家戦略IT特区となった、とある田舎町の小学校。そこに通う子供たちは、人工知能システム“プロミス”による効率的な将来予測と画一的な道徳 に従いさえすれば苦しむことはない世界が日常となっていた。ある日、小学校で飼っている老馬へ、殺処分の判断がなされる。いつも反抗的で 独りトラブルばかり起こすリョウタだが、クラスメイトのマユとダイスケとともにいたずらを画策する。
監督:木下雄介
キャスト:國村隼ほか
母の生前のデータが入った「デジタル遺産」を手に入れた女子高生の舞花。データをもとに母の実像を結ぶことに喜びを感じていたが、母の知 られざる一面を見つけてしまい・・・。少女の目を通した、記録と記憶を巡る物語。
監督:津野愛
キャスト:杉咲花、田中哲司ほか
大気汚染によって地下への移住を強いられた日本。「地上の世界は危険だ」という母の教えを守り、地上の生活を知らずに地下の街で育った10歳の少女ミズキは、地下での生活に何の疑問も持たずに生活していた。ある日、ミズキの友人カエデが地下の街から突然姿を消す。ミズキはカエデが残したある物を見つけたことをきっかけに、まだ見ぬ地上の世界に夢を抱くようになる。
監督:藤村明世
キャスト:池脇千鶴ほか
自衛隊徴兵制が義務化された日本。徴兵制の告知キャンペーンを防衛省から請け負った広告代理店に勤める渡邊は、政府からの要請で若者に親 しみやすいポスターデザインに変更する為、元のデザインを担当したベテランデザイナー・天達に一人謝罪しに行くことに。そこで天達のデザインに込められた思いを知ることになる。
監督:石川慶
キャスト:太賀、木野花ほか
【詳細】
映画『十年 Ten Years Japan』
公開時期:2018年11月3日(土)テアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開
エグゼクティブプロデューサー:是枝裕和
プロデューサー:髙松美由紀、福間美由紀、水野詠子、ジェイソン・グレイ
監督・脚本:早川千絵、木下雄介、津野愛、藤村明世、石川慶
出演:杉咲花、國村隼、太賀、川口覚、池脇千鶴、田中哲司、山田キヌヲ、牧口元美、木野花ほか
製作:分福、吉本興業、十年電影工作室、朝日新聞社、フリーストーンプロダクションズ
配給・宣伝:フリーストーン 〈2018/日本/カラー/ビスタ&シネスコサイズ/99分〉
エンディングテーマ:「I’m Still In Love」作曲・演奏Kan Sano(origami PRODUCTIONS)
※6月9日(土)から前売り発売開始。