ハハ(ha ha)の2018年秋冬コレクションが、東京ファッションウィーク1日目の2018年3月19日(月)渋谷・ヒカリエにて開催された。
今シーズンのテーマは「ワンダーフォーゲルクラブ」。ワンダーフォーゲルクラブとは"野外活動部"の意で、アウトドアをもっと自由に楽しんでほしいとの願いが込められている。ランウェイでは、オールインワンにアウトドアファッションの過去・現在・未来を落とし込んだ自由で新しいスタイルが登場した。
また、全アウターはファスナーにより前後を完全分離できるタイプとなっている。クッション性や、収納力、可動域など着る人にとって必要な要素を前後で組み合わせることが可能なのだ。
アウトドアの歴史を辿り、そのなかでも特徴的な3つの時代の要素が組み込まれた。まず初めは、1900年初頭に普及した天然繊維を使用したウェア。麻素材のトップスやウールニットに、ゆとりあるシルエットのボトムスを合わせることによってクラシカルな秋の装いを感じさせる。
2つ目は、1960~70年代のハイテクウェアの要素をカラーリング、素材に取り入れたウェア。目を引く鮮やかな色の組み合わせや、ポケット収納スペースなどレトロな"機能性"を詰め込みながらもストリートファッションのような雰囲気を持ち、3つの時代の中で最も現代的なスタイルとなった。
最後は、未来や宇宙に対しての期待感が高かった1990年代。その時代に生まれた近未来的なファッションアイテムから着想を得たウェアが登場した。大きく丸いフォルムと背後にバックパックを搭載した宇宙着のようなものから、ハイテクスニーカーを連想させるような曲線的なラインや靴ひものようなクロスをあしらったものまで、懐かしくも新しい"テクノ"っぽさを表現。
ショーのフィナーレには、3つの時代のウェアが一斉にランウェイを歩いた。各時代の特徴を組み込みながらもカスタマイズできるオールインワンは、アウトドアウェアの過去・現在・未来を融合することに成功し、ウェアの歴史における新たな"未来"となった。