ウジョー(Ujoh)の2018-19年秋冬コレクションが、ミラノファッションウィーク最終日の2018年2月26日(月)に発表された。
今季もブランドの得意とする斬新なパターン、カッティングの魅力が存分に発揮された。ブリティッシュ・トラディショナルが素材やピース分けの遊びによって品良く崩されていく。
前シーズンに引き続きアシンメトリーのディテールが目立つ。片足のみ重ね履きされた着脱可能なテーラリングパンツ、片方のみ襟の広げられたジャケット。変則的なパーツを組み合わせつつも美しいシルエットを保っている。
特徴的に用いられたマテリアルはダウンとジャガード。ダウンの弾むようなラインはルックに軽やかな印象を与え、ジャガードは繊細な縫製の仕掛けによりチェックが立体的に見えるよう工夫されている。今回ブランドが初めて取り入れたデニムは、老舗デニムブランドポプソン(BOBSON)とのコラボレーションだ。
ゆるやかなシルエットは「着崩し」を楽しんでいた80年代の日本のファッションシーンからインスパイア。ずり落ちているかにも見える太いオーバーレングスのパンツや肩に引っ掛けたように見えるアウターを現代的な空気感のまま取り入れている。