2012年4月6日(金)、THEATRE PRODUCTS(シアタープロダクツ)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。創立10周年ということで、この10年間のアーカイブの中から素材やフォルム、カッティングなどを選び出し、今のクリエイションとして生まれ変わらせた。ショーではアンティークのピアノをトウヤマタケオが優しく奏で、モデルの手のひらにはルック番号を示すスタンプが。春の花が咲き始めた庭をバックに、表参道の本店にてサロンショーのような演出で行われた。
ブランドのシグニチャーであるボタニカルアートのような花柄のジャケットやドレス、レディライクなフラワーレースのセットアップや、最初のコレクションに登場したブルーのアイテムなど、ハッピーでフェミニンなスタイルに包まれたモデル達の表情にも思わず笑顔がこぼれてくる。シルエットは、タックをたくさん入れるテクニックや、大きなパフスリーブのデザインなど、今まで好んで使われてきたものをベースに、新しいカタチが追求された。
招待客に渡されたパンフレットには、東直子による詩がそれぞれのアイテムの商品説明として綴られている。服の雰囲気を、シアターらしく言葉でもっと伝えたいという想いがこのアイディアの出発点となったそうだ。新しいことに常に挑戦してきた10年間。今まで大切にしてきた幸福感やポジティブさをこれからも大事にして表現していきたいと、デザイナーの武内と中西は語る。未来に向かってまっすぐに、明るく照らすようなコレクションだ。