ヴェロニク ブランキーノ(Veronique Branquinho)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、2017年3月6日(月)フランス・パリで発表された。
今季のヴェロニク ブランキーノは、知的な美しさに溢れている。マスキュリンな印象のグレンチェック地が多用され、セットアップ、オールインワンなどを並べて制服と見紛うほどの統一感を与えた。差し込むものも、ホワイトシャツ、ストライプシャツといった類である。
厳格な中での遊びは、さりげなくが掟だ。テーラードジャケットは前身頃はきっちりと、ただしアームを振り払ってマント・ポンチョ仕立て、バッグスタイルからアームにかけてアレンジする。ラペルを取り除いてよりクリーンなデザインに近づけたものもある。
この手を加えたユニフォームスタイルとタッグを組んだのは、フェミニンな白シャツである。襟元にはフリル、ビジュー刺繍を添えて女性らしさは満タンだ。アーム部分は、たっぷり生地を繋ぎ合わせ、リボンを飾って立体的なバルーンアームを完成させた。
ヴェロニク ブランキーノらしいアンチノーマルな姿勢は、質感と色彩で貫いた。クラシックな世界に、肌に溶け込むヌードカラーのシースルートップス(その上ラメプリントで格子柄や胸の辺りに星モチーフを添えたもの)を唐突に組み込んだり、キラキラのシルバーシューズ&ベルトをコーディネートしたりする。裏地は光沢ある紅色で、ロングスカートのスリットの間からあえて見えるようにしたり、テーラードをウエスト位置でボタンで留めて腰巻きにし裏地を表に出したりして、色彩の存在感を楽しんでいる。