エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2017年プレフォールコレクションが発表された。
クリエイティブ・ディレクターにマッシモ・ジョルジェッティを迎えて、3年目を迎えた。ミラノのデビューショーである2016年春夏より、スポーツとのミックス、アーカイブのアレンジ…様々な角度からエミリオ・プッチの歴史と向き合ってきたマッシモ。今季はこれまでに比べ、より真正面からプッチの過去と今と対話を行っているように映る。明白でとても強い。
エミリオ・プッチといえば、ビビットな色彩と大胆な図柄のプリントで表現された“プッチ柄”。これらは、今季オレンジ、レッド、ぺトロブルー、オリーブといった色彩によってモダンに蘇る。デフォルメしたり、他の模様などと交わることなくストレートに布地にのり、ミニドレスやパンツの上で大きな華を咲かせている。中には、ビックサイズのスパンコールで描かれたゴージャスなものも。
そして、エミリオ・プッチから切り離せないジャージ。このアクティブ素材は、ベルベットやサテン、キルトナイロンなどと交わり新たなスタイルへ。スポーツミックススタイルというモダンな流れを感じとって、ジョギングパンツ、スウェットシャツ、ジャンパースーツとなって登場している。
新しさといえば、どこか不可思議なバランスだ。スリムなシャツの袖口に付けられた、大きすぎるほどのトレンチコートバックル、ショートジャケットを縁取る大振りなフリル。布を引っ張ることで生まれたボディコンシャスなシルエットは、スカート部分のフレアな広がりを強調させ、1着の中で不釣り合いさを生み出している。