コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2016-17年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。
花模様が溢れている。そこからは、エレガントな雰囲気も感じられるし、どこかレトロな懐かしさも存在している。今季のキーワードは「18世紀のパンク」。その当時の美しいスタイルを表現しているのか、赤や桃色などの色彩やジャカードによって色とりどりのフラワーが描かれている。
幸福感のあるモチーフとは対照的に、シルエットは力強い。幾多ものパーツを何層にもわたって重ね合わせて、ボディやアーム部分を構成。足や腕を出す穴は設けられているが、身体のラインは考えられていないかのような大きさで、特に肘や肩などの関節部分は、より頑丈に仕立てられている。尖りや丸みを融合させたウェアは、とても立体的で、鎧を想起させるような形状を成している。
ショーが進むにつれて、シルエットはぐんと広がり、ピース自体も巨大化する。パーツとパーツは穴をあけてつなげられいるものもあり、ロボットのように進化。ラストは、優しいピンクのフリルを繰り返し重ねたドレスで、不思議とロマンティックなムードが流れている。