21_21 DESIGN SIGHTは2011年9月16日より、企画展「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展を開催する。
Copyright by The Irving Penn Foundation
アーヴィング・ペン(1917年〜2009年)はファッション、ポートレート、静物写真などを手がけた、20世紀後半を代表する伝説的写真家。三宅はイッセイ ミヤケの87年から99年秋冬コレクションまで13年間にわたり、年2回の撮影を依頼してきた。
本展では、すべての撮影に立ち会った北村みどりのディレクションのもと、超高精細プロジェクターにより写真の大画面投影、マイケル・クロフォードの原画とパスカル・ルランによるアニメーションの上映をはじめ、コレクションポスターが初めて一堂に会する。また、ペン自らの手による貴重なオリジナルプリントや撮影用スケッチも特別公開。
会場構成は世界的に活躍する建築家、坂茂。まさに“あ・うんの呼吸”で互いの世界を高めた二人の仕事を、ダイナミックに展示する。
【展示内容】
[ギャラリー1]
♦アニメーション
三宅一生の服づくりからパリコレクション、ニューヨークでのアーヴィング・ペンの写真撮影、田中一光のポスターデザインに至る創造のプロセスをアニメーションで紹介。
ストーリー&ディレクション:北村みどり
ドローイング:マイケル・クロフォード/アニメーション:パスカル・ルラン
♦マイケル・クロフォードによるアニメーションのためのドローイング16点
[ギャラリー2]
♦映像インスタレーション
アーヴィング・ペンが撮影したISSEY MIYAKEコレクション250点を超える写真の中から、本展のために選んだ148点を紹介。31mの壁一面を使用した大型プロジェクションで展示。
♦オリジナルプリント25点
アーヴィング・ペンが撮影し、自ら手がけたファッション、ポートレート、静物などのプラチナプリント、シルバープリント、カラープリント。
[地下ロビー]
♦アーヴィング・ペン撮影、田中一光デザイン&タイポグラフィによるポスター69点
ISSEY MIYAKE 1987年春夏〜99年秋冬コレクション、展覧会などのポスターを一挙に展示。
♦アーヴィング・ペンによる撮影のためのスケッチ約80点
【開催概要】
展覧会名:「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展
会期:2011年9月16日(金)〜2012年4月8日(日)
開館時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日:火曜日(11月1日、3月20日は開館)、12月27日〜1月3日
入場料:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下は無料
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内、TEL 03-3475-2121)
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
特別協力:アーヴィング・ペン財団(ニューヨーク)
【プロフィール】
■アーヴィング・ペン
1917年〜2009年、アメリカ・ニュージャージー州プレーンフィールド生まれ。34年にフィラデルフィア・ミュージアム・スクール・オブ・インダストリアル・アートに入学し、アレクセイ・ブロドヴィッチのもとでデザインを学ぶ。43年、初制作のカラー静物写真が『ヴォーグ』の表紙を飾る。60年以上のキャリアにおいて、ポートレート、ファッション、静物など多数の作品を手がけ、絶大な影響力を及ぼした。
■三宅一生
1970年三宅デザイン事務所を創設。73年よりパリコレクションに参加。「一枚の布」という考え方のもと、身体と、それをおおう布との関係を追求しつづけている。89年よりスタートした「製品プリーツ」によるしごとや、機能と汎用性、美しさをかね揃えた「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」(93年〜)、一本の糸が衣服になるまでの新しいプロセスに挑戦した「A-POC」(A Piece Of Cloth/98年〜)など、常に次のしごとを進行させている。現在は21世紀の課題に応えたいと事務所内に開設したReality Labとともにリサーチを続けており、「132 5. ISSEY MIYAKE」、「IN-EI ISSEY MIYAKE」を昨年発表。Labでは同時に複数のプロジェクトを進行させている。