シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)が、2015年4月11日(土)に、東京・青山にあるスパイラルにて、2015-16年秋冬コレクションを発表した。
テーマは「SOFTHINGS―毛足の長い調度品―」。ドラマ「孤独のグルメ」の音楽を手掛けるTheScreenTonesによるライブパフォーマンスと新作小物の展示、さらに展示された小物の一部を対象にしたオークションを組み合わせ、エンターテイメント性の高い発表形式を選択した。
床に敷かれた黒い鏡の上には、ぬいぐるみのようなポーチやバッグ、フロッキー加工を施したグラスやランプシェードなどが並ぶ。どれも温かみがあり、懐かしみを感じさせるものばかり。
その間をかき分けて登場したモデルたちは、小物と同様に、ほっと安心させてくれるような優しいワードローブに身を包んでいる。リング状の編地が印象的なニットワンピース、カルガンラムとレッキスを合わせたファーコート、手刺繍で静物画を表現したニットトップスなど。そこに、ダウン素材のストラップワンピースやロングコートで、快活なムードを加えていく。
1920年代と1980年代を同居させたような、クラシックかつポップなウェアは、ランウェイに華を添えた。猫や鳥を大きくプリントしたコートやワイドパンツ、ハンドペイントのような遊びを取り入れたチューリップラインのドレスなどが展開。また、インテリアから着想を得た、真っ赤なジャカードのドレスも目を引いた。
今季も、デザイナー森田美和のアイデアを凝縮させたアクセサリーが勢揃い。メイク用品にフォーカスを当て、小さなチークブラシを並べたようなネックレス、アイライナーのバレッタなどが登場。またハートマークもポイントで、ブローチやネックレスなどに積極的に採り入れていた。
今シーズンは、コクーンシルエットのワンピースやIラインのドレスなど、品のあるシルエットの装いが揃った。そこに、インテリアやメイク用品からのインスピレーション、動物モチーフなどのユニークなアイデアを織り込み、キャッチーで愛らしいコレクションに仕上げた。