イー サン ボン(LIE SANG BONG)がパリ・ファッションウィークで2011年春夏コレクションを発表した。
今回の彼のコレクションは、アレハンドロ・ホドロフスキー監督のカルト映画「サンタ・サングレ(聖なる血)」の、残酷だが美しく幻想的な世界からヒントを得て作られた。ポイントは、インパクトの強い幾何学模様と構築的なシルエット。色は、紺や白、鮮明なオレンジ、赤、ベージュがメイン。多用されていたディティールは、V字型のネックラインや、ドレスのウエストやと胸の部分の円いカットワーク。羽模様のプリントドレスは、鳥の羽を通して自由を表現しているとのこと。映画を象徴するモチーフである、腕や背中のグラフィックプリントのドレスもショーの最後に登場した。
Text by Yuji Nishi