2010年10月21日、モルフィック(MOLFIC)は、2011年S/Sコレクションを発表した。
モルフィック(MOLFIC)は2010年にスタートしたブランド。デザイナーの森崇はデザイン集団「SOMA DESIDN」に所属。サウンドクリエイターとして、ファッションブランドソマルタ(SOMARTA)のコレクション楽曲などを手掛ける。「新たな普遍性の探求」をコンセプトに掲げ、今コレクションでブランド初のランウェイを披露した。
モノトーンで統一したベーシックなメンズドレスウェアに始まり、ジャージーやウインドブレーカーなど、スポーティーなアイテムを含んだ幅広いアイテムを発表。
注目の素材はポリエステルやナイロンなどの合成繊維を使用。軽さや着やすさなど、機能美を重視した服作りを探求して辿り着いた素材の選択が、ブランドのこだわりと方向性を物語る。ハイテク素材がシワの問題を解消、形状記憶を可能にするなど、都市生活にフィットする新しいドレススタイルを提案した。
ベストやパンツに見られた印象的な加工はエンボス加工と呼ばれるもの。本来は車のシートなどに使われる加工を洋服に落としんだデザインは、見た目にも手触りにも面白い。
ブランド一年目にしてJFWデビューを果たしたMOLFIC。デザイナーの森崇氏は今後の抱負として、「定番となるアイテムを造りたい。一過性でころころ変わる外見だけのファッションでなく、機能を兼ね揃え、人の生活そのものをアシストできるような普遍的なファッションを生み出していきたい」と思いを語った。