ソマルタ(SOMARTA)のデザイナー・廣川玉枝の書籍『皮膚のデザイン』が、2024年12月4日(水)より発売される。
「身体における衣服の可能性」というコンセプトのもと、無縫製ニット「スキン シリーズ(Skin Series)」などを手がけてきた廣川玉枝。「スキン シリーズ」は、人間の皮膚を「第一の皮膚」として捉え、この「第一の皮膚」に限りなく近い「第二の皮膚」を目指したものであり、身体に密着しながらも動きを妨げない機能性を特徴としている。
「スキン シリーズ」は、レディー・ガガをはじめとする世界的なアーティストやコンテンポラリーダンサーに愛用されるなど、国内外で評価されてきた。また、廣川の活動は衣服だけにはとどまらず、椅子から自動車、空間デザイン、そして地域を巻き込んだ祭まで、多岐にわたっている。
廣川の初となる著書『皮膚のデザイン』は、「皮膚」という概念を起点に、衣服にとどまらないデザインの可能性を探る1冊。代表作「スキン シリーズ」を中心に、衣服や道具、芸術、美などにまつわる廣川の思考を描きだす。
なお、神奈川の藤沢市アートスペースでは、2024年12月22日(日)まで、廣川の展覧会「皮膚のデザイン」を開催。「スキン シリーズ」の展示を軸に、幅広い領域を身体に見立てたデザインの活動を紹介している。
書籍『皮膚のデザイン』
発売日:2024年12月4日(水)
価格:2,640円
著者:廣川玉枝
仕様:四六判並製、350ページ
出版社:晶文社
■目次
はじめに——人はなぜ衣服を着るのか
第一章 衣服とは何か
Ⅰ 集団社会における衣服
II 衣服の根源
III 世界の身体表現
第二章 皮膚のデザイン
Ⅰ 第二の皮膚と身体の夢
II 衣服と技術
III デジタル技術とものづくり
IV 衣装という装置
第三章 身体の拡張
Ⅰ 第三の皮膚からその先へ
II 骨格に皮膚を着せる
III 身体を拡張するデザイン
IV 人間と機械の融合
第四章 第五の皮膚、祭祀のデザイン
Ⅰ 風土と文化
II 自然と芸術
III 祭祀のデザイン
第五章 デザインとは何か
Ⅰ 身体の夢を実現する
II 美の行方
III とどまらず、進化し続ける力
あとがき
■展覧会「皮膚のデザイン」
会期:2024年10月5日(土)〜12月22日(日)
会場:藤沢市アートスペース
住所:神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南 6F
観覧料:無料