神奈川の平塚市美術館では、ロビー展「中勘助 平塚居住100年記念 中勘助と小宇宙—『銀の匙』と『しづかな流』」を、2024年10月5日(土)から11月10日(日)まで開催する。
小説『銀の匙』などで知られる作家、中勘助(なか かんすけ)。明治18年(1885年)東京に生まれた勘助は、第一高等学校を卒業後、東京帝国大学入学し、両校で夏目漱石の教えを受けている。そのデビュー作『銀の匙』は、漱石の強い推薦によって『東京朝日新聞』に連載されたものであった。
勘助の代表作となった『銀の匙』は、病弱であった自身の幼少期の思い出や、身近な人々との交流を描いた、自伝風の作品である。勘助はその後、大正13年(1924年)平塚に居を構え、約8年間暮らした。その時の生活を綴った日記は、のちに『しづかな流』へと結実。そこには、日々の暮らしと平塚の豊かな自然が捉えられている。
ロビー展「中勘助 平塚居住100年記念 中勘助と小宇宙—『銀の匙』と『しづかな流』」では、勘助の代表作『銀の匙』と日記体の作品『しづかな流』にまつわる資料を公開。『銀の匙』刊行の経緯や装幀について解説するほか、平塚の風景写真とともに『しづかな流』の言葉を紹介する。
ロビー展「中勘助 平塚居住100年記念 中勘助と小宇宙—『銀の匙』と『しづかな流』」
会期:2024年10月5日(土)~11月10日(日)
会場:平塚市美術館 テーマホール、エントランスホール
住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
開館時間:9:30〜17:00
休館日:月曜日(10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
観覧料:無料
【問い合わせ先】
平塚市美術館
TEL:0463-35-2111