ミュージカル「ウェイトレス」が、2025年4月、東京・日比谷の日生劇場にて再演。その後、5月に、愛知県のNiterra日本特殊陶業市民会館、大阪府の梅田芸術劇場、福岡県の博多座にて上演される。主演は高畑充希。
「ウェイトレス」は、アメリカ映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』をベースにしたブロードウェイミュージカル。アメリカ南部の田舎町で絶品のパイを売るウェイトレスのジェナを主人公に、妊娠・出産・離婚・自立・養育といった女性の人生の岐路を、人間味豊かに描き出すコメディだ。
「ウェイトレス」のブロードウェイ上演のスタートが2016年3月。その後の2021年、高畑充希をジェナ役に迎えて、日本公演を実施した。そして今回、豪華な新キャストを追加しながら、4年ぶりとなる再演を果たす。
今回も、映画『怪物』や『ゴールデンカムイ』などへの出演が続く高畑充希が、主人公のジェナを熱演。ジェナが産婦人科で出会うポマター医師役には、「ウェストサイドストーリー」や「SPY×FAMILY」といったミュージカル作品で活躍する森崎ウィンを新キャストとして抜擢した。そして、ジェナを見守るウェイトレス仲間のドーン役を、新キャストのソニンが、姉御肌のベッキー役を、初演時に続きLiLiCoが演じる。そのほか、水田航生、おばたのお兄さん、西村ヒロチョ、田中要次、山西惇がキャストとして名を連ねた。
ジェナ…高畑充希
アメリカ南部の田舎町にあるダイナーのウェイトレス。美味しいパイを作ることで評判だが、夫のアールの束縛により、息の詰まる生活を送っている。産婦人科医のポマター医師との出会いで人生が大きく動いていく。
ポマター医師…森崎ウィン
2週間前にジェナが住む街に赴任してきた産婦人科医。妻がいるが、ジェナを診察するうちに、やがてジェナと深い仲になってしまう。
ドーン…ソニン
ジェナと同じダイナーで働くウェイトレス。人見知りで少しオタク気質。秩序のある世界を愛している。ヒストリーチャンネルを長時間独りで見ている。男性と交際した経験がない。
ベッキー…LiLiCo
ジェナと同じダイナーで働くウェイトレス。一番年上で不遜で怒りっぽい性格。さまざまな人生経験を積んできた姉御肌。夫が病気を患っている。
アール…水田航生
ジェナの夫。表向きは魅力的な男だが、ミュージシャンの成功は叶わず、ジェナに自分の不幸の八つ当たりをしている。大した仕事もせずに、ジェナから金をせびり、束縛し続ける。ある日、縁を切ろうとするジェナの秘密の計画を知り、怒り狂う。
オギー…おばたのお兄さん/西村ヒロチョ(Wキャスト)
ドーンと出会い、運命の人だと確信する。粘り強い性格から、ストーカーのようにドーンにつきまとう。
カル…田中要次
ジェナたちが働くダイナーの店長。不愛想で感情に流されることのない硬派な料理人。
ジョー…山西惇
ジェナたちが働くダイナーのオーナー。小言が多く扱いにくい老人。表面上は気難しいが、優しい心の持ち主。
アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のダイナーがある。ウェイトレスのジェナは、夫のアールに束縛される生活から逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイを作り続ける。
そんなある日、ジェナはアールの子を妊娠していることに気づく。訪れた産婦人科の若いポマター医師に、「妊娠は嬉しくないけれど産む」と正直に身の上を打ち明ける。
ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病なドーンは、出会いを求めて投稿したプロフィール欄に、オギーからメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキーは、料理人のカルと毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。
ある日、店のオーナーのジョーが、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたらアールと別れようと強く決心する。
診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、二人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。
そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく……。
【詳細】
ミュージカル「ウェイトレス」
脚本:ジェシー・ネルソン
音楽・歌詞:サラ・バレリス
原作映画製作:エイドリアン・シェリー
オリジナルブロードウェイ振付:ロリン・ラッターロ
オリジナルブロードウェイ演出:ダイアン・パウルス
出演:高畑充希、森崎ウィン、ソニン、LiLiCo、水田航生、おばたのお兄さん、西村ヒロチョ、田中要次、山西惇
製作:東宝、フジテレビジョン、キョードー東京
〈公演〉
■東京公演
上演時期:2025年4月
場所:日生劇場
■愛知公演
上演時期:2025年5月
場所:Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
■大阪公演
上演時期:2025年5月
場所:梅田芸術劇場 メインホール
■福岡公演
上演時期:2025年5月
場所:博多座