アニメ「鬼滅の刃」の最終章にあたる映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が三部作で公開されることが決定。本記事では、映画を見る前にチェックしておきたいこれまでの各章のあらすじや登場人物、物語の見どころなどを解説。これさえ見れば「鬼滅の刃」が丸わかり!作品をもっと深く楽しみたい人から、映画の視聴前に作品の情報をおさらいしておきたい人、これを機に“鬼滅デビュー”を果たしたい作品初心者の人まで楽しめる内容をまとめているので、ぜひチェックしてみて。
アニメ「鬼滅の刃」は、2016年から「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始し、2021年時点で単行本の累計発行部数が1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による漫画作品が原作。家族を鬼に殺され、鬼となった妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため“鬼殺隊”へ入隊した少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)の戦いと奔走、そして人と鬼を巡る切ない物語を描いた作品だ。
2019年に「竈門炭治郎 立志編」の放送がスタート。2020年に初映画化作品となる『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開され、2020年の年間興行収入世界第1位、全世界累計来場者が4000万人を超えるなど、世界中で空前の大ヒットを記録。その後「遊郭編」「刀鍛冶の里編」が放送され、2024年6月30日(日)には「柱稽古編」が最終話を迎えた。
そんな「鬼滅の刃」が、いよいよクライマックスとなる「無限城編」へと突入。映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』では、鬼殺隊と鬼の何世代にも渡っていた戦いの歴史へ決着をつけるため、鬼殺隊における最上位の実力者の“柱”が集結し、敵の本陣「無限城」で壮絶な死闘を繰り広げる。そして、これまでの物語にあった数々の伏線が明かされるー。
ここでは、映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の公開に備えて、これまでのアニメ「鬼滅の刃」全63話をおさらい。「竈門炭治郎立志編」(全26話)、「無限列車編」(全7話)、「遊郭編」(全11話)、「刀鍛冶の里編」(全11話)、「柱稽古編」(全8話)に分けてあらすじを解説する。
時は大正時代。東京府奥多摩郡で炭焼き一家の長男として生まれた主人公・竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、鬼に家族を皆殺しにされ、唯一生き残った妹・禰豆子(ねずこ)が鬼にされてしまう悲劇に見舞われる。炭治郎は妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼から救ってくれた冨岡義勇(とみおか ぎゆう)に紹介された鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)の元で修業を積み、人々を守るために鬼と戦う「鬼殺隊」に入隊。すべての元凶である鬼の始祖・鬼舞辻無慘(きぶつじ むざん)を倒すべく、激しい死闘に身を投じることになる。
<知っておきたい!キーワード>
・「鬼」…本作で登場する主な敵。基本的に日光以外では死なず、超人的な身体能力や怪力を持ち、中には妖術のような能力を使える鬼もいる。人間を食べることで身体を維持し強くなるため、見境なく人を襲う。
・「鬼殺隊」…鬼を狩る目的で作られた組織。またその隊員を支える人たち。産屋敷一族によって発足され、1000年以上も昔から鬼と戦い続けてきた。
鬼殺隊は、“上弦の鬼”である猗窩座(あかざ)を追うため、鬼殺隊の柱の1人である煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)と、共に鬼殺隊に入隊した我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら いのすけ)らとともに、無限列車に乗り込むことになる。炭治郎は仲間たちと共に、列車の中で猗窩座とその手下たちに立ち向かうのだった。
<知っておきたい!キーワード>
・「十二鬼月」…鬼舞辻無惨に選ばれた特に強い12の鬼たち。
・「上弦・下弦の鬼」…上記の十二鬼月のうち、最も強い6体が“上弦”、続く6体が“下弦”と分けられている。
・「柱」…鬼殺隊の中でも、最強の9名の剣士たち。各人が扱う剣の流派に従って炎柱、水柱というように「〇柱」という肩書を持つ。
剣士として成長した炭治郎は、善逸、伊之助とともに音柱である宇髄天元(うずい てんげん)に連れられ、遊郭である吉原に潜入。天元は鬼が棲むという遊郭に妻たちを忍び込ませて探らせていたものの、彼女たちからの連絡が途絶えたのだという。鬼の居所をつかむため、天元の妻たちの安否を確かめるため、3人は女装して遊女に扮し調査を進めるのだが、彼らの前にかつてない強敵が姿を現す。
遊郭編の戦いで、刃こぼれしてしまった炭治郎の日輪刀。その刀を修理してもらうために、禰豆子とともに刀鍛冶の里である刀匠村に訪れる。そこでは恋柱である甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)、霞柱である時透無一郎(ときとう むいちろう)、不死川玄弥(しなずがわ げんや)らと遭遇。3人や里の人々との交流もつかの間、彼らと共に里を襲撃する鬼との戦いを余儀なくされる。