ロンドンファッションウィークにてジェナ・テオ(Jena.Theo)の2011年春夏コレクション。
19世紀ヴィクトリア朝のイギリスの植民地時代のインドからのインスピレーションと、現代においてインドがイギリスに与えている影響の融合がテーマ。今期のポイントのひとつが多機能性。ツーピースのアイテムはワンピースのようにも着られるし、別々に他のアイテムとコーディネートさせることもできる。さらに、例えばデニムに合わせればデイリーウェアに、シルクに合わせればイブニングドレスとしても着こなせる、リアルクローズの提案。そして、もうひとつのポイントがレイヤーリング。生地やアイテムを重ねることによってボリューム感を生み出している。
刺繍の美しいハンドクラフトのテープ使い、自由なパターンカッティングによるゆったりと流れるようなシルエットがインドの雰囲気を醸し出す。繊細なシルクならではの、ソフトな色合いのブルー、バイオレットピンクに、クリームや白が組み合わさってフレッシュさをプラス。ペイントされたデニムやターバンがインドのお祭りの楽しさを伝えている。ヘアスタイルはラフにふくらましてヴィクトリアン調に、日焼け肌にゴールドのアイシャドウ、ボディやネイルにも金箔のようなゴールドの葉っぱモチーフがきらめいていた。