企画展「生誕150年池上秀畝 高精細画人」が、長野県立美術館にて、2024年5月25日(土)から6月30日(日)まで開催される。2024年3月16日(土)から4月21日(日)まで、東京の練馬区立美術館でも開催される巡回展だ。
池上秀畝(いけがみ しゅうほ)は、明治7年(1874年)長野県に生まれ、明治時代から昭和時代にかけて活躍した日本画家だ。精緻な描写に基づく、大画面の華麗な花鳥画を得意とした秀畝は、室内を飾る襖絵や障壁画を数多く手がけている。
秀畝は、国が主催する展覧会「官展」を舞台に、伝統に基づく「旧派」を代表する画家として活躍した。とはいえ、多様な表現を試みるばかりでなく、同じく長野出身の菱田春草に代表される新派とは異なる立場から、伝統にとらわれない新しい日本画を実践している。
企画展「生誕150年池上秀畝 高精細画人」は、旧派を代表する日本画家とされてきた秀畝の人生と代表作をたどり、その画業の全貌を紹介する展覧会。文展で特選を受賞した花鳥画《四季花鳥》をはじめとする官展出品作、《松に白鷹図・桃に青鸞図》といった室内を装飾した作品などを紹介するほか、長野会場では皇太子時代の昭和天皇の婚礼祝いとして制作された屏風《国之華》を会期前期に特別展示する。
企画展「生誕150年池上秀畝 高精細画人」
会期:2024年5月25日(土)〜6月30日(日) 会期中に展示替えあり
[前期 5月25日(土)〜6月11日(火) / 後期 6月13日(木)〜30日(日)]
会場:長野県立美術館 展示室1・2・3
住所:長野県長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:水曜日
観覧料:一般 1,000円(900円)、大学生・75歳以上 700円(600円)、高校生以下・18歳未満 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者および付添者1名は無料
【問い合わせ先】
長野県立美術館
TEL:026-232-0052