企画展「ラリック×ダンス」が、箱根ラリック美術館にて、2024年3月23日(土)から12月1日(日)まで開催される。
19世紀後半から20世紀前半にかけて、独創的なジュエリーやガラス工芸を手がけた装飾芸術家、ルネ・ラリック。1900年のパリ万博にジュエリーを出品してグランプリを獲得し、1925年の通称アール・デコ博覧会ではガラス部門の統括責任者を務めるなど、ラリックは当時もっとも注目を集めるアーティストのひとりであった。
ラリックが活躍した時期は、ダンスの領域に改革者が登場した時代でもある。この動きを先導したのが、ロイ・フラーとイサドラ・ダンカンだ。フラーは、大きな布をひらめかせ、当時の先端技術を用いた照明の光を浴びて幻想的に踊り、1900年のパリ万博でも人気を博している。一方でダンカンは、コルセットを脱ぎ捨ててギリシア風のチュニックをまといつつ裸足で踊り、のちにパリで話題の的ととなる「バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)」にも影響を与えることになった。
フラーやダンカン、バレエ・リュスなどによるダンスは、同時代の芸術家の創作をも触発した。ラリックもその例外ではない。幼少期より培われた観察眼と優れたデッサン力を駆使して、ラリックはダンサーの姿を独自の視点から造形化したのだった。
企画展「ラリック×ダンス」では、ダンスをモチーフとしたラリックの作品を紹介。《ブローチ「蝶の妖精」》、《ダイニング用センターピース「火の鳥」》、《香水瓶「牧神の接吻 モリナール社」》 など、躍動感あふれる踊りを表現した、ジュエリーやガラス工芸作品を目にすることができる。
また、会期中の土・日曜日、祝日限定で、本展にちなんだ限定スイーツ「モダン」を提供。布をひらめかせて踊るロイ・フラーを表現したチョコレートに、イサドラ・ダンカンが好んだというシャンパンが香るソースをあしらった。
企画展「ラリック×ダンス」
会期:2024年3月23日(土)〜12月1日(日)
会場:箱根ラリック美術館 2階企画展示室
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
開館時間:9:00〜16:00(美術館入館は15:30まで)
休館日:毎月第3木曜日(8月は無休)
※臨時休館の場合あり(最新情報については美術館公式ホームページを確認のこと)
入館料:大人 1,500円、高校生・大学生・65歳以上 1,300円、小・中学生 800円
■企画展限定スイーツ
提供場所:箱根ラリック美術館 レストラン「Hakone Emoa Terrace」
営業時間:9:00〜17:00(食事L.O 16:00 / ドリンクL.O 16:30)
価格:モダン 1,800円
※土・日曜日、祝日のみ
※数量限定
【問い合わせ先】
箱根ラリック美術館
TEL:0460-84-2255