映画『瞳をとじて』が、2024年2月9日(金)に公開される。監督はスペインの巨匠、ビクトル・エリセ。
今なお名作として多くの映画ファンを魅了している『ミツバチのささやき』で知られるスペインの巨匠ビクトル・エリセが、31年ぶりとなる長編映画を発表。映画『瞳をとじて』は、元映画監督と、謎の失踪を遂げたかつての人気俳優を主軸に、ふたりの記憶を巡る“人生”と“映画”を描いたヒューマンミステリーとなっている。
映画『瞳をとじて』では、2023年に83歳を迎えたエリセが長年見つめ続けてきた、変わりゆく時代と人々の営み、そして映画への想いが詩情豊かに綴られている。ラストに描かれる圧倒的映画体験は必見だ。
エリセの監督デビュー作『ミツバチのささやき』にて、撮影当時5歳で主演に抜擢されたアナ・トレントが、50年ぶりに出演。“アナ”の名前を持つ、かつて失踪した元人気俳優の娘役という重要な役を演じる。
主人公・ミゲル…マノロ・ソロ
22年前、映画の撮影中に突然姿を消した親友のフリオ失踪事件についての謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける。取材に協力し、真相を追求するべく旅に出る。
フリオ・アレナス…ホセ・コロナド
映画『別れのまなざし』撮影中に突如失踪した元人気俳優。
アナ…アナ・トレント
フリオの一人娘。
劇中には、歴史に名を遺す名作映画へのオマージュシーンがふんだんに盛り込まれているのもポイント。たとえば、数々のハリウッドの名作映画を生み出したハワード・ホークスの西部劇『リオ・ブラボー』の「ライフルと愛馬」という曲を劇中歌として採用されていたり、映画技士のマックスの部屋にはチャップリンの『殺人狂時代』とニコラス・レイの『夜の人々』のポスターが飾られていたりと、かなりの映画通でもある監督エリセによる名作映画へのリスペクトを感じることができる。
主人公・ミゲルは、俳優で親友のフリオ失踪事件の真相を突き止めるべく、人気俳優失踪事件の謎を追うTV番組に証言者として取材協力することに。次第にフリオと過ごした青春時代、そして自らの半生を追想していく。そして番組終了後、一通の思わぬ情報が寄せられた。「フリオによく似た男が海辺の施設にいる」。ミゲルの人生を大きく変えてしまった出来事の記憶を遡る中、彼が見つけ出した答えとは。
【作品詳細】
映画『瞳をとじて』
公開日:2024年2月9日(金)
監督・脚本:ビクトル・エリセ
出演:マノロ・ソロ、ホセ・コロナド、アナ・トレント
字幕翻訳:原田りえ
配給:ギャガ
原題:Cerrar los ojos
英題:Close your Eyes