映画『VORTEX ヴォルテックス』が、2023年12月8日(金)に公開される。監督はギャスパー・ノエ。
映画『VORTEX ヴォルテックス』は、『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』『CLIMAX クライマックス』など、実験的な試みと過激描写で問題作を生み出してきた監督ギャスパー・ノエが手掛ける群像劇。嫌悪、蔑み…と人間たちの難しい感情を描き続けてきた鬼才だが、本作『VORTEX ヴォルテックス』では、“人はどう死んでいくのか?”という誰もが目を背けたくなるような現実を真正面から見つめ、冷徹なまでに描いている。
映画『VORTEX ヴォルテックス』では、認知症を患う妻と心臓病を抱える夫の人生最期の日々を、スプリットスクリーンの画面分割により、夫婦それぞれの視点から同時進行で映し出していく。
次第に日常が崩れ去り、迫りくる“逃れられない運命”により、静かに、しかし確実にゆっくりと破滅へと向かう人々の人間模様が描かれる。心が通わない家族、不測の出来事、やがて訪れる死など、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、老夫婦が“死ぬまで”を追体験できる映画となっている。
主演を務めるのは、1977年の『サスペリア』をはじめ『サスペリアPART2』『ダークグラス』などを手がけ、ホラー映画の帝王とも称された80歳にして初主演を飾るダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾ったフランソワーズ・ルブラン。死よりも恐ろしい“現実”をまざまざと感じさせる、不穏な空気感を生み出す演技に注目だ。
夫...ダリオ・アルジェント
作家であり心臓病を患っている。日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。
妻...フランソワーズ・ルブラン
元精神科医。徐々に認知症が進行していく。
息子...アレックス・ルッツ
ふたりの息子。両親を心配しつつも、家を訪れ金を無心する。
作家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は2人を心配しながらも、家を訪れ金を無心する。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがては日常生活に支障をきたすように。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。
【作品詳細】
映画『VORTEX ヴォルテックス』
公開日:2023年12月8日(金)
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
出演:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
原題:VORTEX
字幕翻訳:横井和子
配給:シンカ
提供:キングレコード、シンカ