舞台は1987年7月、サン・セバスチャン修道院。ローマ教皇から直接依頼を受けたアモルト神父は、憑依されたある少年の“悪魔祓い=エクソシズム”に向かう。そこにいたのは、変わり果てた少年の姿。絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信する。
若き相棒のトマース神父と共に本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。それは中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判や、その修道院の地下に眠る邪悪な魂の存在だった。全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる。
映画『ヴァチカンのエクソシスト』は、カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕えた実在のチーフ・エクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父による著書「エクソシストは語る」を基にした映画。人間に取り憑いた“邪悪な悪魔”との壮絶な戦いを記した2冊の回顧録「エクソシストは語る」とその続編は、あわせてベストセラーとなっている。主演は、ラッセル・クロウ。