誰もが憧れるエンタテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用。最終選考まで勝ち残った6人の就活生に課せられたのは“6人でチームを作り上げ、1か月後のグループディスカッションに臨むこと”だった。全員での内定獲得を夢見て万全の準備で選考を迎えた6人だったが、「勝ち残るのは1人だけ。その1人は皆さんで決めてください」と急な課題の変更が通達される。
会議室という密室で、共に戦う仲間から1つの席を奪い合うライバルになった6人。追い打ちをかけるかのように6 通の怪しい封筒が発見され、その中の1通には「×××は人殺し」の文字が。そして次々と暴かれていく、6人の嘘と罪。誰もが疑心暗鬼になる異様な空気の中、1人の犯人と1人の合格者を出す形で最終選考は幕を閉じる。
悪夢の最終面接から8年が経ったある日、スピラリンクスに1通の手紙が届くことで衝撃の事実が発覚する。それは、<犯人の死>。犯人が残したその手紙には、「犯人、×××さんへ。」という告発めいた書き出しに続き、あの日のすべてを覆す衝撃的な内容が記されていた。残された5人は、真犯人の存在をあぶりだすため、再びあの密室に集結することに。嘘に次ぐ嘘の果てに明らかになる、あの日の「真実」とは?
映画『六人の噓つきな大学生』は、浅倉秋成の小説『六人の噓つきな大学生』を原作とする作品。小説『六人の噓つきな大学生』は、怒涛の伏線回収に驚愕の声が続出し、人気を博した青春ミステリーだ。2022年には本屋大賞にノミネートされ、ブランチBOOK大賞2021を受賞した。