ホラー映画『ヴァチカンのエクソシスト』が、2023年7月14日(金)より公開される。主演はラッセル・クロウ。
映画『ヴァチカンのエクソシスト』で描かれるガブリエーレ・アモルト神父は、カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕えた実在のチーフ・エクソシストがモデル。彼がその生涯で行った“悪魔祓い”は数万回に及ぶ。本作は、そんなアモルト神父が、人間に取り憑いた“邪悪な悪魔”との壮絶な戦いを記した著書『エクソシストは語る』を基にした映画となっている。
映画『ヴァチカンのエクソシスト』では、悪魔に取り憑かれた少年・ヘンリーをきっかけに、ヴァチカンの命運を握る凄惨なエクソシズムを描く。少年が血に染まった赤い鳥を口から吐き出したり、四肢が勝手に変な方向に曲がったりと、得体の知れない強力な悪魔の存在が感じられる描写に注目だ。
エクソシストが対峙するのは苦しんでいる人たち。心理学的見地からの助けが必要だったので、アモルトは相談に来る人の98%を医療の専門家に紹介していた。逆に2%は説明がつかない事例に遭遇することになる。
この物語で言えばヘンリーだ。いきなり、ベッドで突然激しい痙攣を起こすヘンリー。家族が駆け寄ると一瞬は落ち着きを取り戻すが、すぐに恐ろしい形相に。そして「みんな 死ぬ」と予言のように語る。ヘンリーを支配しようと目論む悪魔(サタン)こそが、アモルトが人生で対峙することとなる最も狂暴な悪魔。彼の存在により、この後アモルトらは幾度となく恐ろしい光景を目にすることとなる…。
なお、アモルト神父が何万回も行った悪魔祓いの体験を記録した2冊の回顧録、『エクソシストは語る』とその続編は、あわせてベストセラーになっている。回顧録の映画化権を得ようとしたプロデューサーは神父の説得に走るも、誰ひとりとして了承は得られなかった。しかし、神父がこの世を去った2016年より前、『ヴァチカンのエクソシスト』のプロデューサー、マイケル・パトリック・カツマレクが映画化権取得に成功し、映画化に至ったのである。
アモルト神父...ラッセル・クロウ
アモルト神父はローマ教皇から依頼を受け、憑依された少年ヘンリーの《悪魔祓い》(エクソシズム)に向かう。絶対に知りえないアモルトの過去を話すヘンリーを見て、“悪魔”の仕業と確信。少年ヘンリーに取り憑いた悪魔に今にも支配されそうになるアモルト神父。
本格的な調査に乗り出していくとアモルト神父は、恐ろしくも衝撃的な光景を目撃することになる。
主演を務めるのは、映画『グラディエーター』でアカデミー主演男優賞を受賞し、『ビューティフル・マインド』ではゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞したラッセル・クロウ。実在したエクソシストを演じるチャンスに魅力を感じたというクロウは、ホラー作品の主演を務めるのは 『ヴァチカンのエクソシスト』が初となる。
舞台は1987年7月、サン・セバスチャン修道院。ローマ教皇から直接依頼を受けたアモルト神父は、憑依されたある少年の“悪魔祓い=エクソシズム”に向かう。そこにいたのは、変わり果てた少年の姿。絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信する。
若き相棒のトマース神父と共に本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。それは中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判や、その修道院の地下に眠る邪悪な魂の存在だった。全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる。
【作品詳細】
映画『ヴァチカンのエクソシスト』
公開日:2023年7月14日(金)
監督:ジュリアス・エイヴァリー
原作:ガブリエーレ・アモルト著「An Exorcist Tells His Story 」 および 「 An Exorcist: More Stories 」
出演:ラッセル・クロウ、ダニエル・ソヴァット、アレックス・エッソー、フランコ・ネロ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原題:The Pope’s Exorcist