1931年、「ダントン」創業。
ダントン(DANTON)は、フランスのワークウエアブランド。
ひし形の中にダントンのフォントが入ったロゴがシグネチャー。メンズ、ウィメンズともに長く愛用できるカジュアルウェアを生産している。
1970年代中頃から80年代まで「ダントン」ブランドでパリ市内を含む多くの行政や、パリ地下鉄を司るP.A.T.P社、フランス国鉄 S.N.C.Fなどへの制服・作業服を納めていた。行政への供給は入札制で行われ、中でもパリ市内への供給は非常に名誉なことだった。
1931年、フランス・ロワレ シェール県シャートルで「MANUFACTURE TEXTILE DU CENTRE」という工場が設立される。ガブリエル・ダントンはこの会社を姉から買い受ける。
1935年、ブランド名「ダントン(DANTON)」とし、アイコンとしてひし形のロゴマークを商標登録。主にカバーオール、ブルゾンやパンツ等のワークウエアと、料理人やレストランスタッフ向けのジャケットとパンツ、ガーデニング用のエプロン等を製造していた。
当時はフランス国内にたくさんのワークウエア・メーカーが存在し、各メーカーは工場のある地域に根差し商売を行っていた。「MANUFACTURE TEXILE DU CENTRE社」の場合は、パリがメインのマーケットに。
1965年、従業員40人を抱えるワークショップまで成長。当時はパリ市内にも町工場、運送業者、リペア・ショップなどが多く商売しており、それに伴いたくさんのユニフォーム・ショップが存在していたため、パリやノルマンディーを中心に販路が広がった。パレ・ロワイヤルのほど近い場所にパリ・オフィスと倉庫を構え、十分な在庫を持ち、ユニフォーム・ショップの急な要望にも対応できる体制を整えた。
1970~80年代には、パリ市内メトロ(パリ交通公団R.A.T.P)や行政機関へユニフォームを納入するようになる。以降、長い間パリ市の御用達サプライヤーに。
1989年からフランス・フレールの「ODON DELCROIX社」が、そして2023年現在はフランス・ルリュドの「TRANS HOLDING社」が「ダントン」ブランドをマネージメント。尚、アイテムの企画・デザイン・製造はボーイズが行っている。