マーティン グラントが、1992年、パリにて自身のレーベルをスタート。
マーティン グラント(MARTIN GRANT)は、1966年、オーストラリアのメルボルン生まれ。1982年に自身のコレクションをスタート。すぐにオーストラリアのファッション業界の注目を集める。コアントローヤングデザイナーアワードにて注目を集める。その後、活動を休止して、オーストラリアの名門芸術学校ヴィクトリア・カレッジ・オブ・アーツにて彫刻を学ぶ。
91年にイギリスに渡る。コージ タツノのもとで、ビスポーク・テーラリングにつて学ぶ。92年、フランスのパリに渡り、使用されていない病院を改修してアトリエを開く。同時に自身のコレクション「マーティン グラント」をスタート。わずかなコレクション発表にも関わらず、すぐにイギリス、日本、オーストラリア、アメリカなどから注文が入る。2003年からバーニーズ ニューヨークのプライベートレーベルのデザインを担当。
マーティン グラントは、ファッショのシステム、大手ファッションブランドの手法とは少し離れた位置に身を置き、大きくPRすることもない。コレクションの発表も、ごく少数の顧客を迎えるだけで、より自分の世界観を強くもっている。
特徴としては、ビスポーク・テーラリングが中心にあり、ベージュ、黒、白などナチュラルカラーを使用し、洗練されたシンプルなシルエットで、あまり流行に左右されないデザイン。身体の曲線は沿ったフォルムは、幾何学的であり、造形的(彫刻的)で、過去、美術学校の影響をうかがわせる。ボリュームの使い方が美しい。
顧客にはケイトブランシェトなどの女優が名を連ねる。