2004年、自身の名を関してたブランド「ニコラ アンドレア タラリス」を設立。
ニコラ アンドレア タラリス(Nicolas Andreas Taralis)はカナダ生まれ。両親はドイツ人とギリシア人。ヘルムート ラングのもとで働く。その後、エディ・スリマンのアシスタントとして、ディオール オムのアシスタントデザイナーとしてブランドの立ち上げから携わった。
2004年、自身の名を関してたブランド「ニコラ アンドレア タラリス」を設立し、パリプレタポルテコレクションにて、レディースウェアを発表。
ブランド設立当初のスタイルは、エディ・スリマンの影響を受けてか、細身でテーラードのタキシードを基調としており、マスキュリンなコレクション。また、色使い、ミニマルなデザインはヘルムート ラングの手法を思わせるものだった。
その他では、光沢あるレザーのパンツ、スキニージーンズ、マント風コート、切り裂かれた素材をマフラーのように肩から垂らすようなアイテムが目立った。
スリマンのもとで働いていたクリスヴァンアッシュともやや似ているが、タラリスの方がクリスヴァンアッシュよりもスリマンのスタイルに近いイメージで、エディ・スリマンのレディースコレクションといったイメージ。(後にディオール オムのデザイナーに就任したクリスヴァンアッシュはディオール オムではスリマンとは異なるイメージを打ち出した。)
ただし、ニコラ アンドレア タラリスもブランド設立から数年がたち、徐々にディオール オムのファッションから離れてきた印象を受ける。
2006年、ユニクロとのコラボレーションで、デザイナーズコレクションを、ユニクロの価格販売する企画、デザイナーズ・インビテーション・プロジェクトに参加。このプロジェクトにはキングリー・シアター・プロダクツ、ミントデザインズ、scye、アダム ジョーンズ、イリアドなどのブランドが参加している。
同年、イタリアのファッションハウス、セルッティのアーティスティック・ディレクターに就任するものの、2007年にデザイナーを辞任してブランドから離れている。