マリメッコ(Marimekko)の伝説的デザイナーを描くドキュメンタリー映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』が、2023年3月3日(金)より公開される。
2021年に70周年を迎えた北欧ブランド・マリメッコ。ケシの花をモチーフとした「ウニッコ」をはじめ、ブランドを代表するデザインの多くは、“伝説的デザイナー”マイヤ・イソラが手がけたものである。
19歳で娘を出産後、世界中を旅しながら多彩なデザインを次々と生み出していった彼女は、マリメッコの成長と共に、デザイナーとしての才能が開花。38年間で、マリメッコに500以上のデザインを提供したという。尚、マイヤ・イソラは2001年3月3日に亡くなるまで絵画の制作に取り組んでおり、フィンランドの美術コレクションに多くの作品を収蔵。マリメッコで手掛けたデザインの多くは復刻され、デザイナーとなった娘のクリスティーナ、孫のエンマの3代に渡って継承されている。
映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』は、結婚・離婚を繰り返しながらも、娘への愛に溢れていたマイヤ・イソラの人生や、デザインのインスピレーション源となっていた旅の存在を映し出すドキュメンタリー作品。娘クリスティーナ・イソラの証言や手紙、本人の日記、当時のアーカイブ映像を通じて、マイヤ・イソラの人生を体感することができる。マイヤ・イソラの自由で率直な生き様と、劇中に登場する色鮮やかなファブリック、絵画の数々に注目だ。
戦時下を生き抜き、19歳で娘クリスティーナを出産後に芸術大学へ進学したマイヤは、在学中にマリメッコ創業者であるアルミに認められ、デザイナーとしての道を歩むこととなる。そして、旅することを原動力としたマイヤは、社会が移り変わる激動の時代に世界中を旅し、そこで出会った人々や見聞き経験したすべてをエネルギーに変えて絵を描き、新たなデザインを生み出していく独自のスタイルを作っていった。
それは、何物にも縛られない自由なスピリットと、常に貪欲に挑戦し続ける創作への情熱を生涯持ち続けた人生だった。また、恋多き女性でもあったマイヤは三度の結婚・離婚を繰り返し、恋愛をも創作の糧としていた。
【詳細】
映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』
公開日:2023年3月3日(金)
監督:レーナ・キルペライネン
出演:マイヤ・イソラ、クリスティーナ・イソラ、エンマ・イソラ
2021年/フィンランド・ドイツ/フィンランド語/100分/カラー・モノクロ/ビスタ/5.1ch/原題:Maija Isola 英題:Maija Isola Master of Colour and Form
後援:フィンランド大使館 配給:シンカ + kinologue