サポートサーフェス(support surface)の2023年春夏コレクションが2022年9月2日(金)に東京・四ツ谷で発表された。
“シンプルなものをシンプルに見せたかった、原点に帰るような気持ちで作り上げた”と語る、サポートサーフェスのデザイナー・研壁宣男。ショーノートには「美しいものには無駄がない、(しかし)無駄がないものが美しいとは限らない」と綴られている。
今季も余分なものを極力そぎ落としていくことで、ミニマムな表現を追求していくサポートサーフェスならではのシンプルでエレガントなコレクションが提案された。
まず注目したいのは、春夏らしい軽やさを演出するシアーな素材を用いたピース。たとえばカーディガンは、胸元やスリーブに透け感のあるニットを使用。ブラウスは、インナーが透けて見えるシアー素材で仕立てられている。いずれもどこか奥ゆかしさを感じさせる上品な肌見せが魅力的だ。
またリネンで仕立てたジャケットやロングドレスもコレクションに漂う軽やかなムードを高めていく。リネンの中でも艶やかな素材をセレクトしたり、可憐なチュールトップスと一緒に提案することでリネンならではのカジュアルさを感じさせない仕上がりに。
エアリーでリラクシングなシルエットも印象的。胸元にギャザーを寄せて立体的なフォルムを作り上げたワンピースやスリーブにゆとりをもたせたシャツなど、布地をたっぷりと使用したピースが揃う。
ホワイト、グレー、ブルー、ベージュなどやわらかい色味の中で際立つのは、春夏らしいパターンの数々。裾が軽快に波打つギンガムチェックのスカートや、流れるようなシルエットの花柄コートなどが展開された。