ピップエレキバンを手掛けるピップは、初のファッションコレクション「コリナイ・コレクション」を開催。文化服装学院の学生による<未来の“肩がこらない服”>を発表する。
磁気の力でコリをほぐすピップエレキバンの発売50周年を記念して、コリについて考える様々な機会を提供する「コリナイ・プロジェクト」が始動。「コリナイ・コレクション」は、そんな「コリナイ・プロジェクト」の一環として実施される、ピップ初のファッションコレクションだ。
コレクションではデザイナーの卵たちが考える、未来の“肩がこらない服”を発表。文化服装学院の学生と千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート教授で人間工学博士の下村義弘がタッグを組み、デザイン性と機能性を兼ね備えた肩がこらない服作りに挑む。
学生たちはまず最初に下村義弘による「コリナイ塾」で人間工学について学び、人間工学の観点から<未来の“肩がこらない服”>をデザイン。その後、一次審査によって80のデザイン案から19案が選ばれ、さらに一般向けの公開投票によって本制作に進む5案が選出される。
衣装制作は2022年7月上旬からスタートし、10月上旬に開催される発表会で<未来の“肩がこらない服”>を披露。モデルは、ピップエレキバン50周年のアンバサダーを務めるAKB48の倉野尾成美と下尾みうらが務める。
ファッションプレスでは、「コリナイ・コレクション」の全貌を連載形式で紹介。ピップが本気で取り組む“肩がこらない服”の制作現場に密着し、その魅力に迫る。
第1回は、作品制作がスタートしたばかりの制作現場に潜入。一般向けの公開投票を経て見事本制作へと進んだ5名の学生に、どのような“肩がこらない服”を制作する予定なのか話を聞いた。
「ふわふわと宙に浮かぶシャボン玉は肩に負担を掛けないのではないか」という考えのもとデザインされたのは、“シャボン玉”がそのまま服になったような遊び心溢れるワンピース。オーガンジーや風船など透け感のある素材をセレクトし、浮遊感溢れる一着を考案した。
肩がこらない服と合わせて、シャボン玉そのものを見た時のような“楽しさ”を感じられるようにと、デザイナーのチェ ヒョンジンはヘッドピースも制作予定。頭から体まで大小様々なシャボン玉のモチーフで埋め尽くし、シャボン玉の楽しさを体現する。
ラックに掛けたまま着用することで、肩に掛かる重さを“ゼロ”にしてしまうユニークな服を考案するのは青木紫苑音。綿や麻といったナチュラルな素材を用いつつ、ハンガーに掛けたまま着られるビッグサイズのセットアップを作り上げる。