バルマン(BALMAIN) 2014年春夏コレクションは、ガーリーさとシャープさを持ち合わせた、フェミニンなスタイルが提案された。
「パリ オペラ座の美しいバレリーナに触発されました」と語る、クリエイティブディレクターのオリヴィエ・ルスタン。今回彼は、オートクチュールディティールを盛り込んだブランド特有のモードなスタイルはそのままに、透明感と遊び心を新しく加えている。柔らかなペールトーン、ふわりと広がるスカート、繊細さ漂う透け感やドレープ。まさにバレリーナを彷彿とさせるようなこれらの要素は、ゴールドのアクセサリーやレザー素材などゴージャスでエッジィなテイストとも、嫌みなく溶け合う。
そして何と言っても、今期のバルマンを象徴していたのが千鳥格子柄。ジャケットやスカート、ブルゾンと、メインとしての存在感はもちろんのこと、パッチワークや切り替えなど、ポイント使いすることでアクセントにも。モノトーン、淡いブルーやピンクといったカラーリングでフレッシュな印象に仕上げ、クラシカルな柄にモダンな変化をもたらした。
タイトで鋭いデザインが特徴的だった今までとは打って変わり、シルエットに丸みとゆとりを持たせた今回のコレクション。そこには女性らしさを強調すると同時に、これまで以上に着た時のリラックス感へのこだわりが見られる。最高の素材と、華やかさと、心地よさ。2014年春夏シーズンは、この上なく贅沢なピースに彩られた。