2013年9月27日(金)、ハーパーズ バザーの日本版創刊イベント第1弾として、伊勢丹新宿店で「Harper’s BAZAAR night in ISETAN」が開催された。
伊勢丹新宿店80周年も兼ねて、本館の2階にはハーパーズ バザーの30年代から70年代までのカバーが一部展示された。3階のアートフレームに展示されたのは誌面を巨大化させた立体アート。「ファッションミュージアム」をコンセプトに掲げる伊勢丹新宿店にマッチしている。
応募によってハーパーズ バザーの読者も招いて行われたこのイベントは、同誌の編集長をはじめエディターのトーク、ライブペインティング、モデルウォークで構成された。いつものショッピングスペースはDJブースやケータリングサービスが設けられ、大人のイベントスペースへと早変わり。来場客がシャンパンやカクテルを楽しむ中、中央のスペースではさとうたけしがライブペインティングを披露。ローラーだけで、NYの摩天楼が瞬く間に描かれた。
ハーパーズ バザー誌の森明子編集長、木津由美子副編集長、エディターの中村昭子が登壇したトークの中では、ハーパーズ バザーが選んだトレンド・キールックを紹介。伊勢丹オンラインショッピングの中に、伊勢丹と企画した『Shop BAZAAR (ショップ バザー)』が立ち上がり、そこでもプッシュしているそう。ブルーのシャギー感のあるビッグ・シルエットコートはマーク ジェイコブス、チュールとニットを組み合わせたトップスにオーバーサイズのコートを羽織ったコーディネートはMSGM、他にも3.1 フィリップ リム、プロエンザスクーラー、アレキサンダー ワンのなどニューヨークブランドを中心としたブランドのルックを着たモデルたちが登場した。
森編集長は次のようにコメントした。「ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、一週間前の20日に創刊しました。ハーパーズ バザーは146年前にアメリカで創刊した雑誌なのですが、146年前と言うと、日本でいうと実は大政奉還の時です。昔にできた雑誌で、今沢山ある雑誌のパイオニアとして生まれました。そしていつの時代も先頭で駆け抜け、ファッションはもちろんアートなどいろんな分野をうまく組み合わせて、本日まで至っております。私たちは日本版として去年から色々な準備をしてきたのですが、一番大切にしてきたことは、世界中のハーパーズ バザーのDNAを大事にすること。そして、ひとりひとりの女性を輝かせること、というポイントです。女性が長く自分の輝きを大事にする時代になっていて、意外に女性誌がそれに応えられていないのではないかという反省も込めて、『FABULOUS at Every Age』というページがあるのですけど20代から70代の方それぞれにフィットするファッションを提案しています」
さらに「もうひとつ大事にしているポイントとしては、トレンドとパーソナルがあります。要するにトレンドや流行、クリエイターがどのような服を作っているのかはとても大事なことなのですが、その次に大事になのは自分に似合うのか、そして自分のスタイルを作り上げていけるかどうかです。なので、トレンドの360度を紹介するよりも、ある程度読者の皆さんにとっていいのではないかというものを扱って、またその取り入れ方もお伝えしていきたいです」と来場した読者に向けてのメッセージと同誌の創刊について述べた。
左からエディター 中村昭子、編集長 森明子、副編集長 木津由美子