ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)の新たなハイジュエリーコレクションは、1597年に刊行されたウィリアム・シェイクスピアの伝説的な傑作「ロミオとジュリエット」に着想を得た。象徴的なシーンをはじめ、作品の舞台となる庭園や建築、舞台となったヴェローナの風景、ルネサンスの宝飾品や衣装をデザインソースに、美しい貴石で2人の“愛の物語”を綴る。
貴石の美しさはもちろんのこと、特に目を奪われるのは色彩豊かな色彩。主役はジュリエットのキャピュレット家とロミオのモンタギュー家、両家の紋章の色を表す“赤”と“青”だ。そして永遠に結ばれた強い愛を表現する、“赤”と“青”が溶け合う色“モーヴ”と、心に秘める2人の希望を表す“グリーン”が取り入れられている。
「ロミオとジュエリエット」のハイジュエリーコレクションは、具象的な作品から抽象的な作品まで100をクリエーションで構成される。今回はその中の一部のクリエーションを作品のインスピレーションとともに紹介。
バルコニーで2人が愛を確かめ合う「ロミオとジュリエット」を象徴するシーンを、クリップで表現した。ダイヤモンドで象られたバルコニーには、鮮やかなエメラルドとツァボライトガーネット、ダイヤモンドで表現したツタの葉が垂れ下がる。裏側には、ローズゴールドで精緻に象られたロミオとジュリエットが、手を取り合い密やかに愛を囁きあっている。
ロミオとジュリエットの分かち合う愛を表現した「キス アット ザ パルコニー」は、パブロ・ピカソの『接吻』をイメージした“愛”を伝えるキュビズム的なシルエットが特徴。2つの円形モチーフが重なりあうことで“隠れたハート”が浮かび上がる。取り外しが可能なペンダントにより、気分にあわせて2通りの楽しみ方ができるのも魅力だ。
ルネッサンス期にイタリアで発祥した錫釉陶器、マヨリカ焼きに着想を得たネックレス「マイヨリカ」。深いベルベットブルーが印象的な42.86カラットのサファイアは、平面の多いエメラルドカットにより、純度の高さが強調され、吸い込まれるような美しさをもつ。
エレガントなリボンを彷彿とさせるダイヤモンドのネックレスは2連になっており、内側は柔らかな輝きのラウンドカット、外側はシャープな輝きのバケットカットのダイヤモンドが使用されている。
夜に美しい唄声をきかせてくれる鳥「ナイチンゲール」の名を冠したネックレスは、寝室でのシーンから着想を得たネックレス。
街を去る前に一緒に夜を過ごすことができたロミオとジュリエット。ジュリエットは、夜が終わるころに去ろうとするロミオに対して“ナイチンゲールがまだ鳴いているから”と引きとめた。そんなシーンから生まれたネックレスには、2人の愛の希望を表すグリーンのエメラルドが添えられている。
様々な形に変形するロングネックレス「シモネッタ」の名は、ルネサンス期を代表する画家 ボッティチェリの名画『ヴィーナスの誕生』が着想源となった。シモネッタとは、ヴィーナスの右側にいる女性の名前で、ネックレスを構成する三つ編みの形状は、彼女の髪を彷彿とさせる。また、左右対称のデザインは、ロミオとジュリットが互いに同じだけ愛し合っていることの証しに。
ルネサンス時代の衣装を彷彿とさせるニードルポイントレースから着想を得た「イナモラート ブレスレット」は、ボリューム感があるもののレースのような繊細さと軽やかさをもつフェミニンなムード。厳格な基準で選別した希少な色合いのピンクと、2人愛の融合を表す紫のサファイアを用いて可憐に仕上げた。
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