ホウガ(HOUGA) 2022年春夏コレクションが、2021年8月31日(火)に表参道ヒルズにて発表された。2019年春夏シーズンよりスタートしたブランドにとって初となる、東京コレクションへの参加となる。
彫刻のように立体裁断でデザインする、有機的なシルエットと豊かなドレープを特徴に持つホウガのクリエーション。今シーズンは、「プレザントホリデー(Pleasant Holiday)」をテーマに、19世紀のテニスドレスや、優雅な休暇を過ごせる場所に着想した、“自分を解放する”レジャードレスを提案する。
いささか“忙しすぎる”現代のライフスタイル。デザイナーの石田萌は、いつの間にか息苦しくなってしまう毎日から、ホウガの洋服を纏うことで、自分自身を取り戻すきっかけを作ることができたらと語る。その想いを強く反映させたのは、レジャーで裾を揺らしながら、優雅に身体を動かすためのハイネックロングドレスや、レジャースポーツをイメージした、パイピングテープが特徴のポロシャツ。また縦にも横にもプリーツ加工を施しているのも印象的で、歩くたびにバネのように上下する愉快な表情が、ドレッシーなピースの中に軽やかなムードをもたらしている。
自分を解放する自由なファッションには、気軽に“表情チェンジ”を叶えるロマンティックなアイディアも満載だ。ボリュームのあるフリルのつけ襟やつけ袖は、瞬時にドレスアップできるアイテム。またサマールニットのワンピースに重ねたリボンのハーネスベルトは、本来のエッジィさをそぎ落としたソフトな仕上がりで、身体を締め付けることのない新しいアクセサリーとしての役割を担っている。
そしてジェンダーの境界線はもちろん、大人用・キッズ用の区別さえ持たないホウガのクリエーションは、年代に合わせて異なる着こなしを楽しめるのもポイントだ。例えば、ロングスカートがキッズにとってのドレスになったり、カットソーがキッズも楽しめるワンピースに変身したり。さらにフリルで出来たドレスシリーズは、大人にとっても様々なアレンジが可能で、自由に重ねることでドラマティックな装いも叶えてくれる。
カラーは、懐かしさのあるオフホワイトやローズレッド、シャンブレーのグレーをはじめ、休日のログハウスのようなキャメル、芝や自然を連想させるグリーンなど。また今季は特にストライプ柄が多彩で、ピンタックストライプや綿の先染めストライプ、織りやリネンで表現したクラシカルなストライプ模様が、コレクションにさりげないリズムをもたらしていた。