ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、メゾンの歴史を辿る旅を紹介するエキシビション「LOUIS VUITTON &」を2021年3月19日(金)から5月16日(日)まで東京・原宿にて開催する。
1854年の創業以来、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けてきたルイ・ヴィトン。今回のエキシビジョン「LOUIS VUITTON &」は、そんなルイ・ヴィトンの160余年におよぶクリエーションの歴史を辿る場となる。
会場に足を踏み入れると、アーティスト 池田亮司による インスタレーション「クリティカルポイント」がお出迎え。ミラー仕様のフロアに吊り下げられたLEDスクリーンが投影され、ミニマルな音楽とともにアーティスティックな空間を演出する。
クリエーションの歴史を紐解く展示は、10のスペースで構成。メゾンの起源から、その歩みを辿ることができる。
1837年、パリに行き着いたルイ・ヴィトンは、トランク製造職人の見習いからキャリアをスタート。後に独立してアトリエを開き、自身の名を冠したメゾンへと発展していく。ダイナミックに展示された、厳培明、アレックス・カッツ、レフィック・アナドルらによるルイ・ヴィトンのポートレイトがメゾンの“はじまり”への思いを喚起させる。また、作品保護などアーティストのニーズに合わせたトランク製作を手掛けてきたルイ・ヴィトンの、20世紀初頭に製作された貴重な特注トランクも展示されている。
さらに、ガストン -ルイ・ヴィトンによるウィンドウ・ディスプレイを再現したコーナーや、ルイ・ヴィトンの「オブジェ・ノマド コレクション」から厳選されたアイテムも登場。マルセル ・ワンダース スタジオがデザインしたラウンジチェアが1898に製作された「ベッド・トランク」との競演を果たし、nendoによる「サーフェス・ランプ」なども展示されている。
ルイ・ヴィトンのシルクスカーフ「カレ・ド ・ソワ」を並べたスペースも圧巻だ。1980年代の終わりから現在に掛けて、様々なアーティストとコラボレーションしてきた、個性的なモチーフのスカーフが勢揃いする。村上隆のカラフルなモチーフをはじめ、ニューヨークを拠点とするAikoのポップなイラストや、『モナリザ』にルイ・ヴィトンのモノグラム・モチーフをあしらったジェフ・クーンズによるスカーフデザインなどを楽しめる。
さらに、磯崎新、リチャード・プリンス、ザハ・ハディッドといったアーティストとのオリジナルコラボレーションと、彼らに制作を委託したクリエーションも公開される。ザハ・ハディッドが手がけたフューチャリスティックなオブジェは目を引く作品の1つだ。
今は亡きモード界の巨匠 カール・ラガーフェルド、アメリカの女性写真家 シンディー・シャーマン、コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)のデザイナー 川久保玲、現代建築を代表する建築家 フランク・ゲーリーといったクリエーターによる「モノグラム」を再解釈したバッグを展示。