ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)は、2021年春夏メンズコレクションを発表した。
今季のコレクションでは、10年ぶりの再開となる「BLK ライン」と、その一方で日常のスタイルを重視した「メインライン」の2つを軸にルックを構成している。
パリファッションウィーク期間中には、ムービーでのプレゼンテーションにてコレクションを発表。真鍋大度率いるクリエイター集団「ライゾマティクス」が映像演出を手掛け、ホワイトマウンテニアリングのパターンメイキングを、光の視覚効果と音が連動するインタラクティブなビジュアルで表現した。
10年ぶりの復活を遂げた「BLK ライン」では、高機能な黒のウェアを重ねてスタイリングする“ブラックレイヤーノウレッジ”のスタイルを提案。ホワイトマウンテニアリングの持つ先端技術をアウトドアウェアに落とし込んだ、ダークカラーのアイテムを展開する。
ゴアテックス(GORE-TEX)を採用したウェアをはじめ、現代のアウトドアウェアで用いられるステッチレス縫製、フラットな仕上がりのTPS縫製、細幅シームテープなどを駆使した、近未来的で機能的なウェアが勢揃いする。
軽やかな素材で仕立てたテーラードジャケットは身体になじみ、流れるようなシルエットのフード付きコートやシームレスな切り替えのジャケットは、ミニマルさを際立たせる。防水透湿性に優れたゴアテックスを採用したブルゾンは、フロントにパネルを並べ、ホワイトで「BLK ライン」やホワイトマウンテニアリング、ゴアテックスのロゴをオン。整然と並ぶパネルやロゴの配置が、シャープな印象を演出する。
その一方で、「メインライン」のコレクションにおいては、より日常に即したピースを展開。ネイビーやベージュ、カーキと言ったベーシックなカラーをメインにゆったりと仕立てたウェアに、鮮やかなグリーンやブルーのタイダイ、グラフィカルなチェック柄のウェアを差し込んでアクセントを効かせる。
アウタージャケットは丸みを帯びたオーバーシルエットに。また、軽やかな素材で仕立てたアンコンジャケットや半袖シャツの肩は緩やかにドロップさせるなど、リラクシングな仕立てが散見された。
複数のポケットをパッチワークで配したカーゴパンツや、身頃にフラップを重ねるようにしてポケットを配したジャケットなど、同系統の色を組み合わせたパッチワークデザインが統一感のある佇まいを創出。マチ付きの立体的なポケットを並べた、ブラウン系統の機能的なジャケットには、スカートを重ねたようなデザインのテーパードパンツをコーディネート。ブラウン、ベージュ、カーキといった、それぞれ異なるアースカラーを絶妙なバランスの配色で組み合わせた。
その他、多彩なコラボレーションにも注目したい。ブリーフィング(BRIEFING)やウーフォス(OOFOS)とは初めてタッグを組み、Teva(テバ)、アイランドスリッパ(Island Slipper)、ニューエラ(NEW ERA)、ミレー(MILLET)、グラミチ(GRAMICCI)、サッカニー(Saucony)といったブランドとコラボレーションする。コレクションルックには、グラミチとタッグを組んだパンツやミレーによる防水ジャケットなどが登場した。