ミラノファッションウィークで発表されたジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の2013-14年秋冬コレクションのテーマはギャルソンヌ。ギャルソンヌとは1920年代に流行した、少年のような髪型で服装をまとめた女性のファッション。ファッションを超えて女性の生き方のひとつとも言えるギャルソンヌを、平凡で同調することにとらわれない独立心を持つ女性像として描いた。
コレクションのキーカラーはブラック。漆黒のルックは、光を吸い込むような深みのある贅沢なベルベット、艶のあるサテン、透け感のあるオーガンジーなど、様々なテキスタイル、テクスチャーによって濃淡がつけられた。
ジャケットやパンツ、スカートのようにフレアなバミューダショーツなどの洗練されたシェイプが、一層漆黒のルックの表情を豊かにする。時折挿し込まれるミッドナイトブルー、白のアクセント、アクセサリーが、ショー全体の流れに輝きとコントラスト、リズムを生み出した。
贅沢な刺繍やビジュー使いなど輝きや繊細さを巧みに溶け込ませたディテールにも注目だ。サスペンダー、ジャンプスーツなどのボンデージ風なディテールがユニークなインパクトを与える。
フロントローには、モナコ王室のシャルレーヌ王妃、ギリシャ王室のタチアナ王妃やジャネット・ジャクソンなど数多くのセレブリティが列席した。