2013年3月4日(月)、パリファッションウィークでsacai(サカイ)が2013-14年秋冬コレクションを発表した。フェミニン×スポーティをミックスするバランス感覚は、sacaiの進化したセンスを感じさせる。バックスタイルのフォルムの美しさにも一層磨きがかかった。
エッグシルエットのトップスや、ウエストからフレアに広がる豊かなフリルのペプラムシルエット、ワイドにとってたっぷりとタックを寄せたボリュームのあるスリーブと、様々なパーツでユニークなフォルムを描いていく。
テキスタイルは温かみのあるウールに、ダウンジャケットに見られるような光沢のある生地をカットして織り交ぜることで、ミックス感を演出。時折、手編み感のあるニットを交えて、カジュアルさもプラスした。
今季はチェックの他にも、タイガーの柄も登場した。フェザー調の装飾を施すことで女性らしい表情を添える。ライダースも袖部分に柔らかなベロアを使うことで、エレガントで女性らしい印象に。トレンチコートを原型にしたバックスタイルのアウターは、裾がトレーンのように広がったマキシ丈のドレスとして生まれ変わる。
キルティングのゲートルや、首元から3種類のファーをカラーブロックのように使ったショートのダウンジャケットは、見るからに暖か。スポーティ、ラグジュアリー、ミリタリー、エレガント、トラッド、フェミニンとあらゆる要素をオリジナルのセンスで形にしたsacaiらしいコレクションとなった。