ミュグレー(MUGLER)が2013-14年秋冬コレクションをパリファッションウィークで発表した。 ジェット機の空の旅をイメージした今季は、造形的でコンセプチュアルな雰囲気が特徴だ。50年代のフィルムノワールからインスパイアされたアイディアを現代風にアレンジし、独特の世界観をただよわせた。
見どころは、トップスやクロップドジャケットの立体的なシルエットだ。なめらかな素材でつくる、丸みのある肩のラインとボリュームのある袖は、大胆なフォルムが特徴的。すっきりとしたペンシルスカートを合わせ、フェミニンな要素もプラスしている。
ライトグレー、コーラル、ペールブルーなど、明るいトーンの色合いが多く、人工的で無機質なイメージの中に明るい雰囲気を与えている。後半はモノトーンのジャケット、パンツなどでスタイリッシュにまとめた。
頭を包みこむカグールやヘッドスカーフは、パイロットと乗客をイメージしたもので、今季のテーマを象徴するアイテムだ。シューズは低めのヒールを合わせることで、これまでにないモードな装いを提案。バストや腕まわりを丸くカットしたファーのトップスや、ユニークな柄のニット&サテンドレスのコンビネーションなど、アーティスティックな発想が満載のコレクションとなった。