3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の2020年秋冬コレクションが発表された。
今シーズンは、あらゆる無駄をそぎ落とし、3.1 フィリップ リムのエッセンシャルなワードローブを全面に打ち出したコレクションを展開。ブランドのコアであるニューヨークヘリテージへ立ち返り、美しく機能的なユースフルテーラリングが際立つレディ・トゥ・ウェアを創り上げた。
デザイン性にも実用性にも優れたテーラリングは、とりわけ秋冬の主役であるアウターに色濃く反映されている。クチュールとスポーツウェアの相反する要素からインスパイアされた、クラシカルなメルトンウールのチェスターコートは、繊細なステッチングを加えつつ、ゆったりとしたオーバーサイジングに。
存在感あふれるフェイクファーのトレンチコートは、リバーシブル仕様に。ダブルの襟も取り外し可能で、多様性にあふれる現代を生きる人々が、その日の気分やシーンに合わせて様々なスタイルを楽しめるようになっている。
内側にキルティングやフランネルネック、フードのディテールを取り入れた温かなアウターは、デュベスタイルのベッドメイキングからインスピレーションを得たもの。ミニマルですっきりとした印象でありながら、洋服の輪郭を形作るふっくらとしたフォルムが、ピローのように柔らかなムードを醸し出している。
ユーティリティーに優れたワードローブに、モダンなツイストを加えているのがグラフィカルなプリントや、遊び心に溢れたディテール。ジャンプスーツには、ジオメトリックなプリントやトラプントステッチのパッチワーク、アシッドウォッシュを取り入れて、現代的にアップデートした80年代スタイルを表現している。
また、ルックブックには掲載していないアイテムとして、アーティスト河村康輔からインスパイアされたグラフィックを採用したメンズTシャツやスウェットなども登場する。