京都の数ある観光地の中でも、人気の嵯峨・嵐山エリア。嵐山エリアには、その地のシンボルとも言える「渡月橋」をはじめ、「竹林の小径」、「天龍寺」、「常寂光寺」など見どころが多数ある。
特に「京都・嵐山花灯路-2019」期間中は、より一層趣深い京の風情を楽しめる。
嵐山の「渡月橋」は、日本人なら一度は行っておきたい観光名所と言っても過言ではない。そんな「渡月橋」もまた初冬の彩りとなる。なお、臨むなら、嵐電「嵐山」駅の方角(渡月橋から見て北東方面)の川岸からがオススメ。美しく照らされた山々をバックに、温かなライトで照らし出された「渡月橋」を眺められる。
水辺や竹林を含む自然景観や、歴史的文化遺産などを活かした、日本情緒豊かな露地行灯の「灯り」と、ボリューム感のあるいけばな作品の「花」に彩られる「灯りと花の路」。ロームのLED電球を使用した露地行灯による、あたたかみのある灯りの散策路を楽しめる。
嵐山の観光スポットはその他多数。今回は周辺の寺院、神社などもまとめて紹介する。「京都・嵐山花灯路-2019」の期間には、特別拝観・開館・ライトアップも実施しており、景観を楽しみ、お気に入りの場所を見つけながら街歩きしてみてはいかがだろう。
※★マークの箇所が特別拝観ありの場所。紹介順は南から北へ。
通称“嵯峨の虚空蔵さん”とも呼ばれる「法輪寺」は、阪急「嵐山」駅からほど近い場所にある寺院。期間中は、日没から20:30まで特別拝観を実施する。境内右手側の見晴台からは、「渡月橋」をはじめ嵯峨野の景色を一望できる。
【詳細】
・特別拝観
時間:日没~20:30 ※期間中夜間舞台入場無料
デジタルカケジク:17:00~20:30
「宝厳院」では、17:00から20:30まで特別拝観を実施し、嵐山借景 回遊式山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」を公開。「獅子吼の庭」は、中国故事にある登龍門の由来「鯉が三段の滝を登って将に龍に化す様」を現すもの。鯉が死を賭してまで龍になるべく努力する様子にならい、修行僧が観音の知恵を得る(悟る)まで努力をしなければならないことを、借景回遊式庭園のなかで表現している。
【詳細】
・夜間特別拝観
時間:17:00~20:30(午後20:00受付終了)
拝観料:大人 600円、小中学生 300円
・昼間拝観 ※12月8日(日)まで
時間:9:00~16:30受付終了
拝観料:大人 500円、小中学生 300円
世界遺産に登録される「天龍寺」の見どころは、日本の特別名勝に指定されている曹源池庭園(そうげんちていえん)だ。巧みな借景が見どころで、敷地外の山を景色に取り込むことで壮大な美しい景色を創り出している。枯山水の白砂は日本の州浜、池を取り巻く石組は中国大陸を表現しており、山々とともに美しい景色をつくりだす。
長辻通には、カフェや土産屋が多数の軒を連ねる。ランチや一休みするならこの場所から見つけるのがおすすめだ。コロッケやかまぼこ、肉まんなど食べ歩きにも最適なフードも揃っている。
「竹林の小径」のスタート地点に位置する「野宮神社」は、恋愛成就や縁結びの神様として有名。女子旅人気のスポットだ。参拝者を迎える黒木鳥居は、日本最古の鳥居の様式でできた趣きある景観をつくる。 源氏物語にも登場する歴史あるこの場所でも、夜の特別拝観が行われ、いつもとは異なる厳かな景色を眺めることができる。
【詳細】
・特別拝観
時間:日没~20:00(受付終了)
※斎宮行列写真展(無料)と奉納演奏(無料)を予定。
時代劇俳優として活躍した大河内傳次郎が別荘として造営した「大河内山荘庭園」は、「トロッコ嵐山」駅からすぐの場所にある京都屈指の名園。見上げれば色づくイチョウや紅葉、下を見れば苔の絨毯や石畳があり、歩を進めるごとに違った景色に出会える。
「竹林の小径」の北口を出て、徒歩約5分の場所に位置する「常寂光寺」は、17:00から20:30まで夜間特別拝観を実施。境内は広く、山門を越えていくと、仁王門、本堂、妙見堂、多宝塔など見どころは様々だ。紅葉シーズンを終え、枯れた木々から感じられる日本の“侘び寂び”もまた感慨深い。
【詳細】
・夜間特別拝観
時間:17:00~20:30(20:00受付終了)
通常拝観:9:00~17:00
拝観料(昼夜共通):大人 500円、小学生 200円