星野リゾートは「星野リゾート 界 長門」を、2020年3月12日(木)、山口県・長門湯本温泉にオープンする。
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の16施設目となる「星野リゾート 界 長門」は、山口県北部の温泉地、長門湯本温泉の中心を流れる音信川(おとずれがわ)にかかる曙橋のたもとに開業。
藩主が参勤交代の時に本陣として使ったとされる「御茶屋屋敷」をテーマに、「界」ブランド初となる宿泊者以外も利用できるショップ「あけぼのカフェ」や、武家文化を生かした客室、地域の素材を使った会席料理などを展開し、地域の文化を体験できる宿泊施設を目指す。
「あけぼのカフェ」では、山口県オリジナルの柑橘の一種「長門ゆずきち」や、海外から日本に持ち込まれ、山口県で最初に栽培されたと言われる「夏みかん」のジャムを使ったどらやき、カフェラテを販売。「あけぼのカフェ」は宿泊者以外も利用することができるので、ほのかな酸味を感じるどらやきと共に、温泉街のそぞろ歩きを楽しむのも良いかもしれない。
山口県の武家文化を反映させた客室は、藩主が泊まる部屋をイメージした作り。寝台は一段高くなっており、格子状の囲いからも高貴な雰囲気が感じられる。ベッドボードには室町時代から800年以上も続き、山口県の無形文化財に指定されている華やかな「徳地和紙」を使用。また、段違いの床の間には、古くは茶の湯で使うための陶器として使われていた焼き物「萩焼」を飾った。
半個室の食事処では、旬の素材を使った会席料理を用意。イカの摂取量が全国第二位を誇る山口県ならではの、甘みが強く肉厚で柔らかい活イカを、先付やお造りで提供する。意匠を凝らした器にも注目。酢の物、八寸、お造りを盛り合わせた華やかな宝楽盛りには、萩焼の器と桶を使用した。
なお「星野リゾート 界 長門」は、星野リゾートが長門市と共に推進している「長門湯本温泉マスタープラン」の一部としてオープン。「星野リゾート 界 長門」以外にも、川沿いのテラスや川床、夜間照明を設置する。また、山口県内で一番古い温泉とされる外湯「恩湯(おんとう)」の建て直しも行い、長門湯本温泉全体を盛り上げる。
【詳細】
「星野リゾート 界 長門」
開業日:2020年3月12日(木)
予約開始日: 2019年11月12日(火)
所在地:山口県長門市深川湯本2229-1
TEL:0570-073-011(界予約センター)
客室数:全40室(本館30室 別館10室) ※別館は全室露天風呂付き
付帯設備:ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、湯上がり処、あけぼのカフェ、大浴場(男女別、露天風呂各1、内風呂各2)
料金:1泊 22,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込・税別、夕朝食付)
アクセス:JR新山口駅より車で約60分、山口宇部空港より車で約90分