オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)の2019年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2018年9月27日(木)に発表された。
会場前を囲むファン、ブランドのアイテムで着飾る来場者。ブランドへの愛と熱狂的な支持を感じさせるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブローのショー会場。今宵のパリも強い“オフ-ホワイト愛”に包まれていた。
今シーズンのテーマはトラック&フィールド。スポーツテイストにファッションシーン全体が偏っている中、ストレートにスポーツ競技をテーマに掲げたブランドの潔さが心地よい。
物語はインビテーションからスタートしていて、透明の封筒には布が一枚。ブランド名、シーズン名、住所など必要事項が書かれているのだが、そのビジュアルはどうみてもゼッケン。四つ角には安全ピンが留めてある工夫までされている。そして、会場はまさに競技場。400メートルトラックさながらに会場にはホワイトラインが引かれ、中央にはフィールド競技用の芝が設けられてる。さらに、競技者の順位などを映し出す電光掲示板までセット。種目が始まる前のワクワク・ドキドキ感が会場を包み込んでいる。
音楽の高鳴りとともに現れたのは全身白一色のモデル。スポーティな現場にはふさわしくないホワイトシャツ×ミニスカートの大人の女性像がファーストルックを飾った。その後は一転、スポーツを全面に打ち出したストーリートライクなウェアが待っていた。
クロップド丈のレギンス、シースルーのタンクトップなどは、いずれもナイキ(NIKE)とのコラボレーションによるもの。ブランドロゴを反転させたり連打させたりして、プレイフルにモチーフを並べている。スポーツウェアをストリートに落とし込むため、その躍動感をそのままにデイウェアとマッチ。フリルのワンピースやブラウス、ライダース、テーラードなどとコーディネートされている。いずれのピースも合言葉は「ホワイト一色で」。
モデルが一人、また一人と現れる度に新しい選手を映し出す掲示板。陸上競技さながらの躍動感と緊張感が張り詰めたころ現れたのが、ネオンイエローのパンチある配色だ。白一色の世界に投じられた刺激的なカラーはまさにサプライズ。その色の掛け合わせにも意外性を感じているのに、スポーティなピースではなくてウェディングドレスさながらのボリュームドレスを蛍光イエローで染めているからなお驚きだ。
フィナーレにかけては、ネオンイエロー×ブラック×パイソンという刺激的なコンビネーションでドレス、アウターまで展開され、予想以上の楽し気なデザインで場を盛り上げている。
なお、注目の新スニーカーは、サイドにナイキマークを2重に配したWロゴタイプのシューズ、さらにスリムなボディにシンプルなナイキロゴをのせ、ホワイトソールに手書き風の「VIRGIL 」を記載したモデルが展開。ベルクロタイプは2つのタグ付きで、リストバンドならぬアンクルバンドと一緒にコーディネートされて登場していた。