ニードルズ(NEEDLES)は、2019年春夏コレクションを発表。
アメリカのミュージシャン、ウィリー・ネルソンをはじめとする音楽から着想を得て作られた今季のコレクション。カントリー、ヒップホップ、ロック、ウエスタン、ブラックカルチャーなど、多彩な要素をミックスして、より自由なスタイルを提案。60年代、70年代のテイストを取り入れながらも、オーバーなサイズ感でモダンに仕上げたウェアが揃う。
注目したいのは、柄の多様さだ。レオパード、タイガー、カモフラージュ、パイナップル、アラベスク模様、幾何学模様などの柄が登場し、その内の多くはオリジナルファブリックとして様々な素材で作られている。いずれもレトロな色彩で表された、華やかなテキスタイルとなっている。金糸を交えたきらびやかなジャカードのガウンには、鮮やかなコバルトブルーのセットアップを重ね、サイケデリックな雰囲気を纏う。
リバティプリントのリボンシャツとドレープ感のあるパンツに合わせたソフトなベージュのブルゾンは、ブラウンのリブと、ポケットや襟に施されたステッチがデザインのアクセントに。どこかノスタルジックな空気感が漂うコーディネートとなっている。ペイズリージャカードで仕立てた柔らかなベルベットのセットアップも、親しみを覚えるような身体に馴染む質感が魅力。シューズに下駄を選ぶことで抜け感をプラスする。
柄だけでなく、アイテムのテイストも様々だ。バックサテンのシャツにあえて、スポーティーなトラックジャケットとトラックパンツを合わせたり、エスニックなガウンやブラウスに、会津紬のワイドなストライプパンツを組み合わせて和の要素を持ち込んだり、色々な要素が入り混じりながらもバランスの取れたスタイリングが成り立っている。
アクションペイントを施したデニムは、大胆でアグレッシブに飛び跳ねたカラーと、わずかに褪せたような表情が余韻を残す。ネイビーカラーが跳ねるホワイトデニムのジャケットには、深みのあるブルーのタイダイシャツ、フリンジのパンツと、クラフト感のあるアイテムをコーディネート。表情の異なるアイテムを組み合わせることで、個性的な存在感を創出する。