アメリカ・ニューヨークのクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館が主催する今年度の「ナショナル・デザイン・アワード」にて、トム・ブラウン(Thom Browne)がファッション・デザイン部門を受賞した。同賞は2011年にジェイ・メンデル(J.Mendel)、2010年にロダルテ(RODARTE)、2009年にフランシスコ・コスタ(カルバン クライン レディースコレクションデザイナー)が受賞している。
ナショナル・デザイン・アワード プログラムは、世界を形作る重要なヒューマニスティックツールとして、様々な分野の優秀なデザインを表彰すると共に、人々に情報を与え、知性や新しいアイディア、長く語り継がれる業績を推進する事により、デザインに対する一般認識を高める試みを行っている。
トム・ブラウンは、1950 年代後半から1960 年代前半にかけての真のアメリカのセンシビリティに根付いた、細部まで行き届いた美学によって生み出される独特の世界観で注目を集めるデザイナー。2001年の秋に、ビスポークのテーラード服の展開を始め、その後、2004年にメンズ、2010年にはウィメンズのコレクションをスタートした。また、「ブラック フリース バイ ブルックス ブラザーズ(Black Fleece by Brooks Brothers)」のコレクション(メンズ・ウィメンズ)と「ハリー ウィンストン(HARRY WINSTON)」のメンズジュエリーラインのデザインも行っており、2009年には「モンクレール ガム・ブルー(MONCLER GAMME BLEU)」のコレクションも発表した。
また、2006年にはCFDA(米国デザイナーズ協会)メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー、そして2008年にもGQmagazine のデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、WGSN(Worth Global Style Networks) の最も影響力あるデザイナーにも選ばれている。ナショナル・デザイン・アワードでも、2006年、2009年、そして2010年のファイナリストに選出されていたが、今回が初の受賞となった。
トム・ブラウンによる最新コレクションは以下の記事でチェック:
トム ブラウン(Thom Browne) 2012-13年秋冬コレクション
モンクレール ガム・ブルー(MONCLER GAMME BLEU ) 2012-13年秋冬コレクション
※画像は©DAN AND CORINA LECCA